保育士の給与・昇給事情

給料が低い、賞与をもらえないなど、お金にまつわる悩みで「仕事を辞めたい」と考える保育士は多いですが、実際にどれほどの金額をもらえているのでしょうか。統計データを元に、一般的な保育士の給与をご紹介します。また、本当に保育士の給与は少ないのか、株式会社メディフェアの保育所で働く保育士の沙織先生に取材しました。

メディフェアで働く沙織先生に
給与・昇給のお話を伺いました

一般的な保育士の給与はいくら?

女性保育士の平均給与は244.6千円という結果に

平成28年に公開された厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、保育士の平均給与は女性244.6千円(年齢40.7歳、勤続9.3年)となりました。女性の賃金は、過去最高額となっており、今後の給与改善が見込めます。

都道府県別の賃金の水準をみると、全国計(304.0千円)よりも6都府県(茨城県、東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府)の賃金が高いという結果に。最も高かったのは、東京都で373.1千円。やはり、人が多い都会は給与が高い傾向にあるようですね。

また、当然年齢や役職などによって給与額は異なります。平成28年時点では、20~24歳の賃金が平均209.1千円、35~39歳になると平均323.8千円という結果がでています。保育士としての経験年数が増えれば、役職につく機会が増えますので、手当てが出る分、給与額が上がると考えられるでしょう。

※参照元:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2016/index.html

保育士の賞与は一般企業と大差ない

続いて、賞与についても調べました。賞与は給与と同じく、職場改善希望の6割を占めるほど、保育士にとって悩みの一つとなっています。

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、平成29年に公表された時点で、保育士の賞与は65万8,300円という結果になりました。厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」を見ると、10~99人規模の企業の平均的な賞与が女性で67万4,700円となっており、保育士とそこまで大差ないことがわかります。

ほいくらぶのひとこと

つまり、保育士の賞与は、一般職に比べて特段低いというわけではないのです。しかし、保育施設の中には賞与を一切出さないところもあるので、転職先を決める際に必ず確認をするようにしましょう。

※参照元:厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2017/index.html

給与や昇給を異業種と比べると…

保育士等確保対策検討会が平成27年に発表した「保育士等に関する関係資料」をもとに、保育士の年齢別の年収をまとめました。

  • 20~24歳:2,679,300円
  • 25~29歳:3,113,300円
  • 30~34歳:3,270,100円
  • 35~39歳:3,337,100円
  • 40~44歳:3,663,900円
  • 45~49歳:3,483,300円
  • 50~54歳:3,512,400円
  • 55~59歳:3,809,500円
  • 60~64歳:3,556,400円
  • 65~69歳:4,543,900円
  • 70歳以上:4,600,200円

※doda「平均年収ランキング 最新版」(https://doda.jp/guide/heikin/age/

保育士の平均給与を念頭に置きながら、異業種の給与や賞与についてみていきたいと思います。年齢別に一般企業に勤める女性の平均年収を見ると、20代は319万円、30代は382万円、40代は413万円、50代以上は442万円となりました。保育士の平均年収と比較すると、他業種の方が昇給幅が大きいことがわかります。

ほいくらぶのひとこと

保育士と異業種の平均給与を比較してわかるように、保育士の年収は決して高くありません。保育士の仕事は残業や持ち帰り仕事が多い割に、お給料にや賞与に頑張りが反映されていないと感じる年収となっています。

保育士の給与に対する世の中の意見

象のアイコン

介護士や保育士はもっとお給料をもらってもいいと思います。看護師並みとは言いませんが、そもそも看護師も人手不足によって今ほどの高給になったんだと個人的に思っています。

ライオンのアイコン

仕事はとても大変なのにお給料が安すぎますよね。資格がほしくて保育士になる人もいるでしょうが、保育士という仕事や子どもが好きでないと長続きは難しいかもしれません。そうでなければ、仕事と割り切れるメンタルが強い人ですかね。

クマのアイコン

保育士になりたいと言う娘には、「同じように働いても、周りの3分の1くらいしかお給料もらえなくても納得できる?」と話しています。これから改善されるでしょうが、それでも数パーセント増えるくらいだと思っています。

うさぎのアイコン

結婚までの腰かけであればいいですが、ずっと働くと考えるとお給料も待遇も悪いと思います。とても必要とされている職業の割りに自己犠牲の心を必要とし、軽視されている感が大きいです。この低待遇がどう変わっていくのか気になるところです。

保育士の給料や賞与に対して、アンケートでは様々な意見があがりました。世間的に見ても、「保育士=給与が低い」というイメージであるようです。

もちろん、すべての保育施設が給与や昇給において何も対策を講じていないわけではありません。まだまだ改善の余地があると考え、保育士の職場環境を整えようと取り組みを行う保育所もあります。

【取材】沙織先生に給与や昇給のお話を聞きました

今回ほいくらぶは、2011年の創業以来、女性のライフイベントによる離職率がほぼ0%である、株式会社メディフェアの保育所で働く保育士の沙織先生に取材を敢行。保育士の離職理由として最も多い※給与や昇給についてのお話を、メディフェアへの転職ストーリーとともに詳しく伺いました。

※参照元:東京都保育士実態調査報告書(平成26年度3月発表)(http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2014/04/documents/60o4s201.pdf

手厚い手当と予想以上の昇給がモチベーションに

メディフェア沙織先生
八木沙織先生

―メディフェアの保育所へ転職するまで、どのような保育園で働いていたのでしょうか。

前職では、定員160名の大規模な保育園に勤めていました。子どもの数は多いのに職員の数が足りていなかったので、毎日、保育や行事に追われていました。子ども一人ひとりと関わる時間がないことに気づき、もっとゆっくり関わりたいと思ったことが小規模保育所へ転職を決めた理由です。前職では、子ども達に挑戦させたいことがあっても、人数の関係上難しいケースが多かったのですが、小規模保育所では、食育など様々なチャレンジをさせることができています

―前職の大規模な保育園からメディフェアの小規模保育所へ転職するにあたって、給与が減ってしまう心配はありませんでしたか?

確かに、前職の方が基本給は高いのですが、交通費や残業代、家賃手当の支給がなかったので、あまり満足していませんでした。なにより、サービス残業の多さが一番不満でしたね。メディフェアでは、残業した分、必ず残業代を支給してもらえます。残業が発生すること自体、そんなに多くはないのですが。また、交通費や家賃手当も支給してもらえるので、結果的に転職してすぐは前職と変わらないお給料で働くことができていました

―毎月の給与に不満はないということですね。昇給についてはどうでしょう?

前職では昇給しても1年で1000円ほどでしたが、メディフェアで働くようになってから1年で5500円も昇給したので、本当に驚きました。昇給額が予想以上だったので、親に報告をしたらとても喜んでくれていましたよ(笑)。毎日の生活にゆとりがでて、貯金もできています。

―メディフェアから支給される給与や昇給額は、ご自身の働きに見合っていると感じますか。

はい。こんなに評価していただけると思わず、嬉しいです!

給与や昇給だけじゃない、メディフェアは保育士として学べる環境

―給与や昇給について不満を感じずに働ける職場って、そんなに多くないと思います。業務の負担や職場環境についてはどうでしょうか。

そうですね、メディフェアへ転職してから、持ち帰り仕事がなくなったこと、残業が減ったことで、前職より体力的・精神的負担が減っていると感じています。職場環境についても問題ありません。以前働いていた保育園で0歳児の担任を持ったことがあるのですが、先輩の先生がいながらも毎日の保育に追われ、わからないことを聞く機会がありませんでした。メディフェアの保育所へ転職してからは、ベテランの先生や子育て経験が豊富な先生にわからないことを質問しながら、子ども達と向き合うことができています。

―具体的に、小規模保育所でのチャレンジが子ども達の成長につながったと感じたエピソードがあれば教えてください。

家ではご飯とウインナーなど特定の食べ物しか食べなかった子の保護者の方に、「メディフェアの保育所に通うようになってから、野菜や魚を食べるようになりました」と言われたことがあります。子ども達と向き合う時間が以前の職場よりも増え、いろんなチャレンジを見届けることができている結果かもしれません。子どもの成長に貢献できたと思うと、嬉しかったですね。

―業務に余裕があるからこそ、子ども達と向き合いながら、保育士としての経験値を積めているのですね。最後に、沙織先生が感じているメディフェアの保育所ならではの良さがあれば教えてください。

まず、他の保育所と違って保育内容が充実しているところが魅力的ですね。例えば、英語講師による「play time」では、幼いころからネイティブな英語に触れる機会を設けていて、保育士の立場から見ても子どもの可能性を引き出す環境が整っていると感じます。あとは、小規模保育所だからこそ異年齢同士の交流が多い点も素晴らしいです。以前、0歳児の女の子が泣いているときに、2歳児の男の子数名が女の子の頭をヨシヨシとなでたり、おもちゃを貸してあげたりしていて…。異年齢同士の交流がある環境は、心の優しさを身につけていくんだと子ども達から教えてもらいました

―給与や昇給に関するお話を中心に伺いましたが、メディフェアの保育所は保育士としての学びが多い環境でもあると感じました。素敵なお話を聞かせていただいて、ありがとうございました!

ありがとうございました!

取材協力
メディフェアHP

引用元HP:株式会社メディフェア公式HP(http://medifare.jp/)

メディフェアは、長く働きづらいと思われている保育士の過酷な就業環境を改善するべく、さまざまな面を見直すことで待遇を良くし、保育士の皆さんが楽しく働くことのできる環境を目指しています。

  • 年収例:413万円~
  • 賞与年2回、月給の3.9~5カ月分支給
  • 週休2日制、有給休暇(6ヵ月継続勤務後10日付与)
  • 東京都・長崎県を中心に全国各地で保育所を展開

メディフェア公式HPで
保育士の求人情報を確認

電話で問い合わせる