保育士として働く人の中には、音痴が恥ずかしくてストレスを抱えていたり、いっそ保育士をやめたいと苦しんだりしている人も少なくありません。ここでは、保育士にとって悩みの種となる音痴について、対策や保育士の声を紹介します。
子どもと一緒に音楽を聴いたり歌を歌ったりすることの多い保育士にとって、自分が音痴であるという悩みは切実な問題です。また、子どもに歌って聞かせる保育士が音痴であれば、子どもも正しい音程が分からなくなって混乱してしまうかも知れません。
音痴であるということが、結果的に保育士をやめたいと感じる原因になることもあり、音痴や歌に関する悩みはまずきちんと向き合った上で、適切に対処することが必要です。
保育士として働く上で、まるでプロのような歌声は必要ありませんが、それでも日常的に他人へ歌声を聞かせる機会は多くなります。子どもの前だけでなく、同僚や上司である保育士の前で歌うこともあり、他の歌の上手い先生方に音痴な歌声を聞かれることは大きなストレスになるかも知れません。
また、子どもが会話できる年齢であれば、自分の歌声が他の先生と違っているのはどうしてだろうと、子どもに質問されることも考えられます。
プライベートの友人や知人であれば気をつかってくれるかも知れませんが、純粋に子どもから音痴を指摘されるのは悩んでいる保育士にとって心に刺さることでしょう。
あまりにも音痴がひどく、歌の時間に子どもたちをきちんと指導できなければ、それは業務能力の不足として先輩や上司から指摘されてしまうこともあり得ます。また、コンプレックスのせいできちんと声を出せなくなれば、歌による指導が困難になるかも知れません。
保育士の仕事は園内で子どもたちを相手に行うものだけではありません。例えば、保育参観や公開保育で保護者を園に招いて普段の様子を見てもらう場合、保育士が歌を歌わないで過ごすことは難しいでしょう。また、保護者によっては子どもの様子をビデオカメラやスマートホンで録画することも当然ながらあり得ます。
自分の音痴な歌声が動画として保存されたり、後から知らない場所で不特定多数の人に見られたりすると考えれば、真面目に悩んでいる人ほど一層に大きなプレッシャーとなってもおかしくありません。
情操教育の一貫として音楽教育や指導に力を入れている保育園もあり、そのような環境で音痴の保育士がいるということは、本人にとってだけでなく施設にとっても問題。音痴問題に対処することは、保育士にとってだけでなく保育園全体にとって必要となる課題と言えます。
私も音痴で、人前で歌うことがとても苦手でした。なので学生の間に声楽を習いました。
少しはましになったのかはわかりませんが、今では子どもの前でも他の先生方の前でも自然に歌を歌って遊んでいます。
参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13201158498?__ysp=5L%2Bd6IKy5aOr44CA6Z%2Bz55e0)
保育士です。私は歌も苦手でピアノも弾けません。
私自身、一般的な保育園や幼稚園といったところで働いているわけではなく、児童発達支援と放課後デイというところで働いています。
参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14233958419?__ysp=5L%2Bd6IKy5aOr44CA6Z%2Bz55e0)
保育士に求められるピアノ力は、上手に演奏する力ではありません。ですので、音楽学科のような高度な技術は求められません。
保育士に必要なのは、弾き歌いをする力です。保育士では、季節の歌や子どもの歌をたくさん歌います。その際、ピアノ等で演奏して、大きな声で歌うことが求められます。
音痴でも大丈夫です。大切なのは楽しそうに歌うことです。
参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12223160967?__ysp=5L%2Bd6IKy5aOr44CA6Z%2Bz55e0)
楽譜を読んだり楽器を弾いたりできない子どもは、基本的に保育士の演奏する楽器のメロディーや、保育士が歌う声によって音を記憶し、自分でも発声するようになります。保育士が音痴であることにより、指導対象の子どもが正しい音程を覚えられないリスクが高まることは重要です。
子どもは純粋ですが、だからこそ残酷でしょう。もしも先生が音痴だと理解すると、子どもが先生の指導を聞いてくれなくなったり、歌の時間になればきちんと子どもをまとめられなくなったりといったリスクも増えていきます。
また、子どもに悪意がなくとも、他の保育士や保護者から「あの先生は歌が下手なんだ」と言われれば、子どもはやがて他の音痴な子どもに対してからかったり笑ったりするようになるかも知れません。
子どもを担当している保育士が音痴だと分かれば、保護者の中には保育士の指導力やスキルを疑問視する人も現れるでしょう。また、さらにもっと適切な指導や保育を行える人材に変更して欲しいと、保育園へクレームを入れることも考えられます。
実際に保育士が音痴である場合、保護者からのクレームは必ずしも理不尽なものといえず、上司や責任者も何らかの対処を考案しなければならない可能性が高まります。
発表会や公開保育などで、クラス全員が間違った音程で歌えば、保育園の指導内容や指導環境について不安視されることもあるでしょう。
園の指導環境や指導方針は保育士が1人だけで決める問題ではありませんが、だからこそ業務上のリスクとして適切な対策が求められます。
音痴を克服する上で真っ先に必要なことは、自分の歌声を知ることです。その結果、実は音程は合っているけれど声が小さいとか、高音や低音が出ていないとか、問題の本質に気づけることもあります。
保育士を目指している学生であれば、音楽の授業できちんと歌い方の指導を受けるべきでしょう。また、すでに保育士として働いている人であれば、ボイストレーニングに通ったり、上司や先輩に協力してもらって歌の練習をしたりといった方法もあります。
音痴は正しい修正指導を受けることで、大きく改善できることも珍しくありません。恥ずかしいからと問題を先延ばしにせず、早めに解決していく意思が重要です。
現代のカラオケでは、歌声の音程を画面に表示できる機械が多く、自分の歌声を客観的に確かめる目安になります。自分なりに練習曲を用意して、正しい音程を取れるまで練習することも方法です。
練習した曲だけでも上手く歌えるようになれば、ひとまず業務上の問題を回避できることもあります。ただし、カラオケの採点システムは必ずしも音程のみを正確に判断しないため、点数に一喜一憂しないことも肝心です。
少しくらい音痴であっても、先生が心から楽しそうに歌っていれば、子どもたちは安心して先生の指導を受けられます。しかし、保育士が自分の音痴を気にして歌うことを恥ずかしく思えば、歌が苦手な子どもも歌うことを拒否してしまうかも知れません。
自分の苦手やコンプレックスはすぐに解決できなくとも、子どもたちの前で相応しい姿を見せられるよう、己のメンタルに向き合うことが大切です。
保育士の資格を活かして働ける職場は、保育園や幼稚園といった日常的に歌の指導が必要になる場所だけではありません。
どうしても音痴であることが解決できないほどのストレスになる場合、そもそも音痴を気にしなくて構わない職場を探してみることも解決策のひとつです。
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引用元HP:株式会社メディフェア公式HP(http://medifare.jp/)
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