保育士は、園長や主任保育士以外にも実はたくさんの役職があります。キャリアアップを目指して転職を考えている人のために、保育士の役職や主な仕事内容をわかりやすくまとめました。
これまで保育士は、園長と主任保育士の2種類の役職しかなく、キャリアアップがしにくい職業とされていました。平成27年、厚生労働省が保育士の賃金改善を目的とした処遇改善等加算Ⅰを発表。のちに発表される処遇改善加算Ⅱにて、キャリアパスの仕組みが構築されました。従来の役職以外にも新たに3つの役職を新設。より保育士が働きやすく、若手世代がキャリアアップできる環境が作られました。仕事内容はハードかもしれませんが、保育士はやりがいのある仕事です。キャリアアップを目指して、さらに邁進する保育士も増えることでしょう。
保育士の役職は、全部で5つあります。新設された役職も含めて、仕事内容や役職につける条件をわかりやすくまとめました。
運営や経営、働く保育士の指導など、園全体のリーダーとなって総括をとります。担任のクラスをもつなど、現場を担当するのではなく、管理が主な仕事です。特に主任保育士と連携をとって仕事をすることが多く、指導力をはじめ経営能力も求められます。予算管理や行政とのやりとり、事業計画を立てたり会議に出席したりと、具体的な園の運営を担当する役職です。
現場で働く保育士のリーダーです。保育士の指導はもちろん、園長のサポートをしたり園を仕切るなど、現場の総括をします。保護者の窓口となってクレーム対応をするのはもちろん、園で実施される業務を全体把握。リーダーシップが必要とされる役職です。役職がある分、他の保育士より手当がつきます。手当の額は園によって金額に差はありますが、4~5万円ほどのようです。
保育ジャンルを細分化し、それぞれの職務において専門的ジャンルのリーダーとなるポジションです。ジャンルは
の6つに分けられます。現場で保育士として仕事をしながら、他の保育士に専門分野についてアドバイスをする役職です。保育士から主任保育士の間にキャリアアップできる役職とも言えるでしょう。誰でも就けるのではなく、一定の条件をクリアした保育士が役職につけます。
上記の条件を満たすと、5,000円の手当がつきます。研修は2〜3日程度で修了。合計15時間程度の時間で実施されます。
現場で働く保育士の中でも、特に専門性が高く現場のスペシャリスト的役職です。職務分野リーダーよりも保育士経験が長い人が役職につけます。職務分野リーダーの上の役職で、主任保育士の一歩手前のポジションとも言えるでしょう。専門リーダーも職務分野リーダー同様、現場で働く保育士が担当します。
上記の条件を満たすと、月額40,000円の手当がつきます。職務分野リーダーよりも手当がぐっとあがるため、目標とやりがいを持って保育士ができそうです。
主任保育士の補佐を担当するポジションです。主任保育士のフォローやサポートをしながら、人材育成を担当します。専門的分野におけるポジションを経験したのち、主任保育士へのキャリアアップに向けた前段階ともいえるでしょう。これまで現場で感じてきたことや経験を生かし、園の運営や円滑な仕事ができるように補佐をする役職です。
上記の条件を満たすと、月額40,000円の手当がつきます。専門リーダーと金額は変わりませんが、これまでの経験を思う存分発揮できるため、今まで以上に仕事にやる気を持てるでしょう。
保護者の間に入ってクレーム対応をしたり職場の人間関係に悩んだりなど、保育士の仕事は実務的労働意外にも、大変だと感じることが多いでしょう。思うように仕事ができないこともあるかもしれません。”本当にこのままでいいのかな?””もっと自分のやりたいように働けないかな?”など、悩んだときは、保育士を辞めるのではなく働く環境を変えてみましょう。保育士として働ける場所はたくさんあります。多種多様な職場がある時代です。保育士として、自分らしく働ける場所を探してみましょう。
引用元HP:株式会社メディフェア公式HP(http://medifare.jp/)
メディフェアは、長く働きづらいと思われている保育士の過酷な就業環境を改善するべく、さまざまな面を見直すことで待遇を良くし、保育士の皆さんが楽しく働くことのできる環境を目指しています。