保育士5年目は「中堅」としてさまざまな役割を求められる時期。そのような時にやめたいと思う人はどんな理由を抱えているのでしょうか。
保育士5年目の人が仕事をやめたいと思う人は、どんなところに悩みを抱えているのでしょうか。考えられる理由をご紹介していきます。
保育士5年目になると、後輩保育士も多くなってきているはず。そう言った状況になると、必ずと言っていいほど後輩の指導を任されることになります。しかし、誰かを指導するというのは非常に難しいものです。自分が良かれと思って言ったことが異なる意図で受け取られたり、何かを説明してもうまく伝わらなかったりといったことは当然のように起こります。
後輩の指導がはじめての場合は、慣れるまで非常に悩むことになる人が多いようです。
担任を持っている子どもたちの保護者との関係がうまくいかない、というものは、どの年次でも抱える悩みと言えるでしょう。ほとんどの保護者とはいい関係を保てていても、中には少しのことでもクレームを入れてきたりする保護者もいることがあります。そんな保護者との関係に悩んでしまうこともあるかもしれません。
後輩保育士との関係に悩むと同時に、先輩保育士との関係に悩まされることもあるかもしれません。何年目だったとしても、相性が良くない人というものはいるものです。仕事上だけでもうまく立ち回ることができれば良いのですが、仕事にまで影響が出てくると仕事自体をやめてしまいたいと思ってしまいます。
保育士としての経験を積むにつれて、自分が理想とする保育が見えてくることでしょう。しかし、理想の保育を実現できるとは限りません。先輩保育士や同僚に止められるなどして、フラストレーションが溜まってしまうことも。あまりにも自分の考えていることが実現できないと、この職場は本当に自分に合っているのだろうかと考えてしまいます。
私は保育士として5年目、現在の園で働いて2年目の正職員です。私は昔から思っていることをすぐ口に出してしまうタイプなのですが、そのせいで保護者との間で気まずくなり、担任の先生などにも注意されてしまいました。今では自分が何を言っても迷惑になりそうで、いつの間にか保護者に対してどう接すればいいのかも分からなくなってしまいました。
※参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12117068382)
5年目の保育士で、今は4歳児の担任を任されています。クラスの中にハンディキャップを抱えていると思われる園児がいるのですが、保護者は事実から目をそらしているようで、園長や主任に相談してもあまり問題に関わりたくない様子です。担任とはいえ、私はあまり子どもの状態についてはっきりと言える立場でなく、他の子とどんどん差がついてしまっている現状を見ているしかできないことが情けなくて、正直とても辛いです。
※参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1445942904?__ysp=5L%2Bd6IKy5aOr44CANeW5tOebrg%3D%3D)
保育園に勤めている保育士5年目です。私が働いている園は保育をおろそかにしがちで、職員が集まって行う作業へ参加することが優先されるような風潮があります。むしろ、主任から見ると私は子どもにつきっきりなりすぎているように映っているのかも知れません。しかし私は保育士であり担任でもある以上、子どものことを最優先したいと思っています。もう何が正しいことにつながるのか分かりません。
※参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11222875951?__ysp=5L%2Bd6IKy5aOr44CANeW5tA%3D%3D)
保育士5年目です。現在、妊娠しており、来年の春には彼と一緒に引っ越しも考えているので、仕事をやめたいと考えています。ただ、結婚は来年の予定で、それまでに園をやめてしまうと保険証やお金の問題がどうなるのか心配で不安を抱えています。
※参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14235953324?__ysp=5L%2Bd6IKy5aOr44CANeW5tA%3D%3D)
5年目の保育士として働いています。移動で園が家から遠くなり、帰宅後も疲れているせいで何もする気が起きません。園内の人間関係に不満はないのですが、保護者対応が気を遣うもので、仕事前にはいつも憂鬱になってしまいます。いっそ園をやめようかと悩んでいる状態です。
※参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10226844070?__ysp=5L%2Bd6IKy5aOr44CANeW5tA%3D%3D)
やめたいと漠然と思っている時には、すぐに行動に移すのではなく、まずは自分がなぜやめたいと思っているのかをはっきりとさせることが大切です。この部分をはっきりさせずに勢いだけでやめてしまった場合、「やっぱりやめなければよかった」と後悔してしまう可能性もあります。
やめたい理由を明確にすることで、自分の優先順位をはっきりさせることもできます。自分が仕事を大切にしたいのか、そして仕事をする上ではどんなことを大切にしているのかということもわかるはず。その上で落ち着いて、自分は本当にいまの仕事をやめるべきなのかどうかを考えると良いでしょう。
そして考えて欲しいのが、保育士として5年目を迎えた今の状況でやめずに保育士を続けた場合、どんなメリットがあるのかということ。かなり保育士としての経験を積んできているわけですから、いまは理想の仕事ができなくてもこれから先は自分がやりたい仕事を実現できる可能性もあります。
その上で、自分が今抱えている悩みは改善可能かを考えてみましょう。時には1年・3年・5年先の先輩や上司がどのように動いているかどうかを見てみましょう。周りに目を向けて視点を変えてみることで、思わぬところに解決方法が隠れている可能性があります。
保育士をやめない場合のメリットを考えると同時に、やめた場合のメリットを考えることも必要です。その上で、やめた場合のメリットの方が大きそうであれば、職場を離れる必要がある、と判断する場合もあるでしょう。
また、ストレスが溜まってしまい心身に影響が出ている場合には、保育士をやめる、もしくは休職するなどしていったん仕事から離れることで体調を回復させられるというメリットがあるかもしれません。
保育士をやめたいと思った時、やめずに続けた人の傾向としては、「他の人の意見を仰いだ」というケースが多いようです。特に、周りにいる先輩保育士であれば同じような悩みを抱え、乗り越えてきたというケースも多いはず。そんな時にどのように行動してきたかを知ることによって、今悩んでいることにどのように対応したら良いかということも見えてくるはずです。
ただし、普段から相談できる関係づくりをしておくことが大切です。
保育士の待遇を改善するために、平成25年から「処遇改善制度」という公的制度が開始されています。保育園に在籍する保育士の平均経験(勤続)年数に応じて、給料に加算率が設定され昇給するという仕組みです。また、それに合わせて保育士のキャリアアップにも注目が集まっており、5年目の保育士であれば新しいチャレンジを始めるのに適しているタイミングかも知れません。
保育士としての経験年数がおおむね3年以上あり、さらに都道府県など自治体が主催している担当分野の研修を終了している人であれば、職務分野別リーダーや若手リーダーといった、新しい役職へ就くことできるようになります。
職務分野別リーダーや若手リーダーといった役職に就くことで、毎月の賃金に5千円が加算されるなどメリットが得られるため、現在の園はもちろん、転職活動を行う上でも有利な条件で就職できる可能性が高まるでしょう。
経験年数がおおむね7年以上で、4分野以上の研修を修了していれば、副主任保育士や中核リーダーといったさらに上位の役職へ就くことができます。そのため、5年目の段階から自治体のキャリアアップ研修へ積極的に参加し、時間をかけて準備を始めておくことも賢明な選択です。
また、キャリアアップ研修には食育・アレルギーや障害児保育など、保育士として学んでおきたいテーマが色々と用意されています。
病院などの医療機関で保育士として1年以上の実務経験を有している保育士は、日本医療保育学会に所属して所定の研修や論文審査などをクリアすることで、医療保育専門士の資格を取得できます。
医療機関での実務経験が必要になりますが、医療現場で重宝される資格であり、中堅保育士のキャリアアップ手段の1つとして魅力的です。
保育士5年目の人が、仕事をやめたいと思う理由や、そんな時にはどのように対応したら良いのかを考えてみました。誰でも仕事を続ける上では悩んでしまうもの。しかし、周りの先輩や同僚に相談することによって最適だと思える道が見えてくることもあります。まずは冷静になってなぜやめたいのか、改善できるところはあるのかどうかを考えてみてくださいね。
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引用元HP:株式会社メディフェア公式HP(http://medifare.jp/)
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