保育士3年目は、仕事に慣れてくる時期でもあり、やめたい気持ちが出てくる時期でもあります。なぜやめたいと思うことが多いのでしょうか。
保育士の仕事も3年目ともなると、2年目と比べて余裕も出てきます。しかし、これまでよりもさまざまな仕事を任されるようにもなる中で、保育士をやめたいと思うこともあるかもしれません。どのような理由で保育士をやめたいと思うのか考えてみましょう。
1年目、2年目の保育士と比較すると、2年間の経験がある分さまざまな行事などには対応ができるようになります。ただし、余裕が出てくる分多くの仕事をこなす必要が出てくるでしょう。書類の作成や行事の計画など、日々の業務に追われてしまい残業も多くなるということもあるかもしれません。
仕事が終わらなければ休日に出勤して仕事を片付ける、家に持ち帰って仕事に取り掛かるなど、繁忙期はプライベートの時間がなかなか取れないため辛くなってしまうことも。
3年目ともなるとほとんどの保育士が担任を持つことになるでしょう。その分保護者と関わる機会も非常に多くなります。ただ、これまでの経験から余裕も出てきますので、これまで目を配れなかったような細かい部分まで気配りができるようになるはずです。しかし、それが他の保護者からは面白くない、と感じられてしまいクレームを受けるといった例もあるようです。
このように、良かれと思ってやったことが他の保護者との関係を悪化させるようなケースに繋がったりと、思いもかけないところから悩みが出てくる場合もあります。
保育士3年目となると、職場には後輩も多くなってくる時期です。後輩にとっては身近な先輩として頼られることもあるでしょう。時には後輩の指導を任される場面もあるかもしれません。
しかし、保育士もさまざまな人がいますから、先輩はもちろんですが後輩との関係に悩むこともあるかもしれません。人間関係がギクシャクしてしまうと、日々の業務にも支障が出る場合もあるようです。
仕事に慣れてくると、徐々に待遇面についても冷静に考えられるようになってきます。そこでやはり気になるのが給料面。この部分は保育園によって大きな差がある部分です。徐々に給与額が上がっていく園もあれば全く変わらないという園もあるのも事実。どれだけ働いても給与が全く変わらないとなると、将来の不安から転職を考えることもあるでしょう。
保育士として3年目に入り、仕事をやめたいと感じた場合には、まずは自分が「どうしてやめたいのか」を考えてみてください。やめたい理由が明確になることで、解決方法があるのか、それともどうしようもないためにやめる方向に進むのかがはっきりしてくるでしょう。
やめるかどうかを考える上で、自分が何を優先したいのかを考えることも大切です。保育士としての仕事を優先したいのか、それとも給与面を第一に考えるのか、またプライベートの時間を大切にしたいのかなど、「優先順位」を明確にすると、今後自分がどう動くべきかを考えられるようになります。
保育士3年目でやめるかどうしようか迷っている場合には、これからも保育士として仕事を続けたらどんなメリットがあるのかを考えてみることも良いでしょう。例えば今の仕事を乗り越えることで、保育士としての自信がつくなど何でも構いません。
メリットを考えた上で、これからも続けてみたいと感じた場合にまずすべきなのは、いま抱えている悩みは改善が可能かどうかを考えること。自分一人で解決できるのか、また周りの人に協力を仰ぐことで解決できそうなのであれば、上司や先輩に相談をしてみてください。
そして、3年目になったとしてもやはり周りの上司や先輩のやり方を見て学ぶことも大切。視点を変えてみると、意外と解決への糸口が見つかるかもしれません。
またどうしても決められない場合には、やめた場合のメリットを考えてみるのもこれからの自分の方向性を決めるための一つの方法と言えます。
例えば、社会人3年目であればまだ転職もしやすい時期と判断することもできます。ただし、転職活動を行う中では「前の仕事は丸3年も続かなかった」と見られる場合もあるということは覚えておいたほうがいいかもしれません。
また、保育士という仕事が大きなストレスとなってしまい、心身に不調をきたしている場合は、休息することで回復する場合もあるでしょう。その場合は、いったん仕事から離れてみることを考えるのも必要です。
仕事をする上では、ほとんどの人が悩みを抱えながら日々過ごしているものですが、それでも仕事を続けている人は、周りの人に相談したり、助けを求めたりできている場合が多いものです。
保育士の仕事にだいぶ慣れた3年目とはいえ、初めてのケースにぶつかることも多いはず。そんな時に頼りになるのは先輩の体験談だったりもします。意外と同じ経験をして悩んできた先輩が身近にいることもありますから、気軽に相談をしてみると、一人で抱え込まずに済むこともあるでしょう。
逆に、一人で抱え込んでしまうとどうしてもやめたいという気持ちに支配されてしまうことになります。
保育士3年目でやめたいと感じた時、どんなことを考えるべきかを説明してきました。3年目はそれまでの経験からさまざまなところに目が行くようになる時期。任される仕事も増えることで悩みも大きくなる場合もあります。
そして、先輩の指示で動くのではなく、自分の判断を求められる場面も多くなってきますので、そんな時ほど周りの先輩の様子を見ることが大切。自分の判断で動くことができるようになることで、職場での信頼もさらに深められるはずです。
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引用元HP:株式会社メディフェア公式HP(http://medifare.jp/)
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