保育士として働いていると「向いてないから辞めたい…」と悩む方は少なくありません。新人・中堅の保育士さんはもちろん、威風堂々としているベテラン保育士さんであっても、きっと一度はぶつかる壁です。
ただ、辞めると決心する前に少し振り返ってみてください。あなたは本当に「保育士」が向いていないのでしょうか?無理な職場環境がそう思わせていませんか?
実際に多く挙げられる「保育士に向かない原因」は、ちょっとした考え方の転換や方法によって、解決できることかもしれません。具体例と対処法を解説します。
まずは「保育士に向いていない」と考えてしまう理由と原因について、考えてみましょう。
責任感が強いがゆえに、何でも一人でこなそうとする保育士さんがたくさんいらっしゃいます。ですが、保育士は複数人の子ども達を保育する仕事なので、チームプレーが必要不可欠。その証拠に、保育士が一人しか配属されない保育園なんてありませんよね。
一人で仕事をこなそうとすると、園全体の運営や自分のキャパシティにひずみが生じます。間違いなく仕事を抱え込みすぎてしまうからです。
そうなると本来やるべき子どもに向き合う仕事ができず、気持ちはどんどんマイナスに向いてしまいます。結果、保育とは直接関係ない部分で「保育士に向いていない」と考えるようになってしまうのです。
保育士の仕事は、子どもの着替えや食事を手伝い、安全に遊べるよう見守りながら、合間に個々の成長記録や保護者への報告書の作成をこなさなくてはならない激務です。
本来、書類仕事というのは頭の中を整理して、作業を順序立てて進めるのが望ましいのですが、仕事が入り乱れてしまう状況では、短時間でその作業を終わらせるのは不可能に近いでしょう。
苦手な書類仕事を片付けるには、業務のルーティンから見直すと良いかもしれません。
たとえば、他の先生が園児を見ている間に、集中して書類作業を進める時間を設けると効率化できる可能性があります。また、書類仕事が得意な人に、コツややり方を聞くのもおすすめです。
書類仕事が苦手な保育士さんは少なくありません。自分だけが苦手なのだと思い込まず、外的要因にも目を向けて解決の手立てを探ってみましょう。
個人の考え方がそれぞれあるように、保育園の保育方針も様々です。
保育園は、保護者や地方自治体などから運営費を確保して、スタッフを雇用し運営していかなくては成り立ちません。園によって力を入れる分野や、効率化を図ろうとする業務は大きく違ってきます。
今働いている保育園は、自分の考えとどこまで重なる部分があるでしょうか。相違点が多ければ多いほど、あなたは働きにくい環境にいることになります。園によって求められる保育士像も様々なのです。
自分に合った保育園に出会えれば、あなたが理想としている保育士としての働き方ができるはず。園と自分の考え方にズレがないか、改めて確認することも大切です。
「向いていない」と考えだすと自分の能力に目を向けがちかもしれませんが、そもそも労働力とお給料が見合っていないことも理由の1つかもしれません。
安いお給料でも、保育士という仕事が好きで続けられている方はたくさんいらっしゃるでしょう。先輩のお話を聞いて、保育士の給料はこの程度だと諦めている部分もあるかもしれません。
しかし労働に見合った報酬は、業界を問わず求められる普遍的な価値観です。給料の少なさに不満を持つことは、保育士の向き不向きには関係ないのです。
自分に合った仕事量と収入のバランスが取れる職場は、探し方次第で見つかる可能性がぐっと高まります。
例えば認可保育園で働いているのなら、認可外保育園にも目を向けてみてはどうでしょうか。
認可保育園は、多いところで130人を超える園児が在籍しています。一方、認可外保育園では小規模体制の園も比較的多くあります。園児の在籍数が変われば、物理的な仕事量が減り、子ども達1人ひとりにかけられる時間も増えます。落ち着いた環境で子ども達と向き合う・書類仕事に取り組める職場は、ストレスの軽減につながるはずです。結果的に、仕事の効率化ができたり残業が減ったりと、理想の働き方ができるかもしれません。
子どもが好きで、憧れて保育士になりました。でも今は、子どもが嫌いになってしまっています。保育士に向いていないと感じています。私は責任感がいまひとつ足りず、言われたこともすぐできません。「子どもが好きでこの職業を選んだはずなのに」と、自分のことも嫌になってしまいます。
本来であれば子どもを優先にしなければならない時であっても、そうできないことがあります。「もう少し続けてみれば」と言われますが、正直これ以上続けられるか自信がありません。
※参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10208781210?__ysp=5L%2Bd6IKy5aOrIOWQkeOBhOOBpuOBquOBhCDovp7jgoHjgZ%2FjgYQ%3D)
保育士として働き始めてもうすぐ半年ですが、ミスが減らず毎日いっぱいいっぱいです。保育技術や社会人としての常識が足りないとも感じます。
周りから役に立たないと思われていないか心配です。このまま働き続けて慣れるものなのか、不安になっています。
※参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11230356296?__ysp=5L%2Bd6IKy5aOrIOWQkeOBhOOBpuOBquOBhCDovp7jgoHjgZ%2FjgYQ%3D)
どうしても自信が持てません。もうすぐ2年目なのですが、失敗ばかりしています。周りの先輩からも「抜けてる」といわれるほどで、要領が悪く、同時にいくつもの事をこなすというのが苦手です。少しずつ効率よくできるようにはなっていると思いますが、正直なところ保育士に向いていないと感じています。
すぐに辞めようとは考えていませんが、後々は転職も考えた方がいいのかなと悩んでいます。
※参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14222107069?__ysp=5L%2Bd6IKy5aOrIOWQkeOBhOOBpuOBquOBhCDovp7jgoHjgZ%2FjgYQ%3D )
保育士に向いていないと悩む方の大半は、責任感が強く、子ども達や保護者に質の高い保育を提供しようと努力されている方です。
しかし結果として、その高い志が自分を追いつめてしまう場合があります。
まずは、今の自分が「頑張り屋さん」であることを認めてあげませんか?
今まであなたがしてきた努力はたくさんあるはずです。子ども達のために、無我夢中でトライ&エラーを繰り返してきたのではないでしょうか。その努力こそ、保育士に向いている証です。まずは自分の頑張りを褒めてあげてください。
理想と現実のギャップが大きすぎる可能性があります。今あなたが目指している理想は、本当にあなたがなりたかった保育士像でしょうか?
事務処理のスピードが早い、保護者受けが良いというのは、なんとなく世の中にあるステレオタイプな理想、もしくは職場から求められた人材ではないでしょうか。
自分がなりたかった保育士像を、もう一度思い出してみてください。その理想に近づくために、今の自分にできることからはじめてみましょう。
やる気はあるのに体が追い付かない場合は、体を休めることが最優先です。
思い切って休職するのも視野に入れつつ、保育士の仕事を続けたいと思うなら、パート・アルバイトなどの時短勤務ができないか職場に相談しましょう。サービス残業や持ち帰り仕事が慢性化していることが原因なら、勤務体制の管理がしっかりしている職場への転職も有効な手段です。
今の保育園の体制や企業理念に共感できないと、何をやっていても仕事にやりがいが感じられなくなってしまいます。職員の働き方に対する考え方や給与形態、集団保育なのか、個別対応をモットーとしているのかなど、保育園によって様々な考え方があるでしょう。
自分の考えに近い保育園と出会うのも、保育士を続けるうえで大切にしてほしいポイントです。
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引用元HP:株式会社メディフェア公式HP(http://medifare.jp/)
メディフェアは、長く働きづらいと思われている保育士の過酷な就業環境を改善するべく、さまざまな面を見直すことで待遇を良くし、保育士の皆さんが楽しく働くことのできる環境を目指しています。