腰痛がひどくて保育士をやめたい

このページでは、保育士にとって仕事をやめたいと考える理由の1つである「腰痛」について対策やリスク、腰痛で悩む保育士の声、さらに予防できる方法をご紹介します。

保育士の職業病でもある腰痛の悩み

保育士にとって腰痛は職業病の1つ

保育士は長時間ずっと子どもの目線になって業務を続けたり、前屈みになったまま子どもの世話をしなければならなかったりと、体力仕事な上に何かと足腰へ負担がかかりやすい職業です。

子どもといっても体重は10kg以上あることも少なくなく、時にはそれだけの重量をずっと抱きかかえていなければならないこともあるでしょう。保育士にとって慢性的な疲労や腰痛が職業病として挙げられることもあり、深刻化すれば保育士をやめたいと考える大きな原因にもなり得ます。

腰痛は自然に改善することが少ない

医療的な面で考えた場合、腰痛の原因については様々なものが考えられ、また必ずしも原因を特定できないケースも珍しくありません。しかし、だからこそ腰痛の改善はすぐに実現しないこともあり、生活習慣や運動習慣を見直しながら、それぞれの原因ごとに適切なケアを進めていくことが重要です。

とはいえ、医療機関を受診して検査を行い、骨や関節、筋肉といった肉体に明らかな原因がなければ、精神的な問題や業務的な問題が腰痛の原因になっているかも知れません。

腰痛の中には自然に回復してくれるものもありますが、具体的な原因が分からなかったり、慢性的に腰痛が続いてしまったりする場合、何も対処せず放置していても問題解決は期待できないと考えた方が無難です。

忙しくて医療機関を受診できないという問題

保育士は人手不足が深刻化しており、業務時間が長いことに加えて、残業や自宅への仕事の持ち帰りが常態化してしまっているケースもあります。

そのため、もしも近くに信頼できる病院や診療所がなく、さらに仕事が忙しくてなかなか医療機関で適切な検査を受けられなければ、いつまで経っても原因不明の腰痛を抱え続けることになるかも知れません。

もしも腰痛がひどくて働くことが辛くなってきた場合、一人で悩みを抱えるのでなく、上司や園長などへ相談して速やかに医療機関を受診することも大切です。

腰痛を抱えながら働いている保育士は多い

保育士の業務中の身体的苦痛に関して、北海道文教大学短期大学部幼児保育学科などの研究チームが行った実態調査によれば、保育士が抱える身体的トラブルの中で最も大きな割合を占めたものが「腰痛(71.9%)」でした。

つまり、10人に7人以上の保育士が腰痛の辛さを訴えており、全国的に考えても腰痛に耐えながら働いている保育士が非常に多いと予想されます。

参照元:工藤恭子,他(2011年1月21日)「保育士の保育活動による身体的苦痛の実態調査」(http://libro.do-bunkyodai.ac.jp/research/pdf/journal35/075084kudo.pdf

腰痛に悩む保育士の声

保育士は腰痛持ちの人にきつい

保育士は腰痛持ちが多いです。^^;
抱っこはもちろん、立ったり座ったり、中腰やかがんだりすることが多いので、腰痛持ちの人にはかなりキツイと思います。
でも子どもが好きで保育に携わる仕事をしたいというのであれば、保育士のパート(午前か午後の2~3時間勤務)もありますし、まずは勤務時間の短いパートの仕事からやってみてはどうでしょうか?

参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1216935922

体力勝負では腰痛持ちになることもある

幼稚園は3歳以上なので、ある程度の体力がついたお子さんが多いので、保育園程の病気の蔓延はないです。それでも、冬場は要注意ですけどね。
あと、抱っこしたりおんぶしたり、重いものを持ったりで、腰痛持ちになることもあります。
脅してるわけではないのですが、体力勝負の仕事だと言いたいです。

参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12115942072?__ysp=5L%2Bd6IKy5aOr44CA6IWw55eb

周りの同僚も腰の痛みで悩んでいる

保育士。。ギックリ腰とは一生のお付き合いでしょうか。。
28歳、女性、保育士をしております。24歳の頃、ギックリ腰に初めてなり、治療もしていたのですが休んで安静にすることが出来なかったので、それから繰り返しています。
他の先生たちもギックリ腰になっていて、ギックリ腰仲間で労わりながら働いています。

参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14228031479?query=%E4%BF%9D%E8%82%B2%E5%A3%AB%E3%80%80%E8%85%B0%E7%97%9B

腰痛を引き起こす原因

全ての腰痛が必ずしも保育業務に関連しているとは限りません。しかし、実際に大部分の保育士が腰痛を抱えている現状を考慮すれば、保育業務の中に腰痛発生の原因がある可能性を無視することもできないでしょう。

北海道文教大学短期大学部幼児保育学科の研究チームによる実態調査では、保育士にとって腰痛を引き起こす様々な原因が取り上げられています。

参照元:工藤恭子,他(2011年1月21日)「保育士の保育活動による身体的苦痛の実態調査」(http://libro.do-bunkyodai.ac.jp/research/pdf/journal35/075084kudo.pdf

日常的な業務内容や業務中の姿勢

保育士へのアンケート調査の結果によれば、腰痛や肩こりの原因として考えられる保育活動として、「抱っこ」、「立ったり座ったりの繰り返し」、「子どもに合わせた中腰のキープ」といった保育業務や仕事中の姿勢に関連するものが多数を占めていました。

実際、足腰へ負担をかければ、骨や関節、筋肉へ疲労を蓄積させるため、腰痛が引き起こされても不思議はありません。また、これらの日常的な姿勢や動作に起因する腰痛は、医療機関でMRIや血液検査といった検査を行っても原因が特定されないことも多く、治療やリハビリだけでは症状が完治しない可能性もあります。

参照元:厚生労働省|こころの耳「No.1:ストレスと腰痛」(https://kokoro.mhlw.go.jp/column/body001/

精神的ストレス

腰痛の中には肉体的問題でなく、精神的ストレスによって引き起こされる神経性の痛みも存在します。

精神的ストレスによって腰痛が引き起こされる仕組みとしては、脳機能の低下で血流が悪くなり、背中や腰に老廃物がたまって疲労が蓄積されるといったことも1つとして考えられます。

また、「これ以上は腰を悪くしたくない」と恐怖心が強まった結果、不自然な姿勢で仕事を続けてしまい、結果的に足腰へ一層の負担をかけてしまうこともあるでしょう。

保育士は様々な事情でストレスを抱えやすい職業でもあり、肉体的な問題や精神的な問題が複雑に絡み合って腰痛を発症しているケースも考えられます。

持病による腰痛リスク

ヘルニアや背骨・骨盤の変形など、持病を抱えていたり、病気の既往歴があったりすれば、腰痛リスクも高まります。

保育士の実態調査でも整形外科疾患の既往歴がある人ほど、明らかに腰痛持ちが多いと報告されており、過去に腰を傷めている人は注意しなければなりません。

悪化すると危険!腰痛を放置するとリスク

ストレスが増加するリスク

ただでさえ体力勝負な仕事なのに、腰痛を抱えながら業務を進めていれば、肉体的負担だけでなく精神的ストレスも増大します。

その結果、腰痛をさらに悪化させたり、メンタルヘルスの病気を発症したりと、様々な健康リスクが広がっていくことでしょう。

持病が悪化するリスク

整形外科的な原因がある場合、適切な治療やリハビリを行わなければ、自然に腰痛が回復することはありません。また、その状態で仕事を続けると、体の状態がさらに悪くなって、場合によっては入院や手術が必要になる恐れもあります。

腰痛が慢性化するリスク

腰痛が悪化してしまえば、仮に一度は改善したとしても、再び腰痛が引き起こされるリスクを抱え続けていくことになります。

また、仮に慢性化しなかったとしても、いつまた腰が痛くなるか分からないという恐怖心はストレスとなって保育士の体に負担をかけることが問題です。

子どものケガや事故のリスク

心身に不安がある状態で保育業務を続けていると、思わぬミスにつながる可能性もあるでしょう。また、無意識に不自然な姿勢で仕事を続けていれば、転倒などの事故リスクも増大させます。

保育士の腰痛を予防する方法

体の使い方を変える

中腰で作業するのでなくきちんと膝を曲げて腰を落とす、重たいものを持ち上げる時も前屈みにならずしゃがんでから持ち上げる、など体の使い方を意識することは重要です。

業務内容や労働環境の改善

腰痛が保育士の職業病だとすれば、現状の仕事の仕方や環境の改善なしに腰痛が緩和することもありません

腰痛が本格的に悪化する前に、上司や責任者に相談して一緒に対策を考えてもらうことが大切です。また、同僚に同じ悩みを抱えている人がいれば、互いにサポートし合ったり、体へ負担をかけずに仕事を行えるよう施設環境の改善を求めたりすることも方法です。

慢性的な腰痛であれば医師に相談

どうしても腰痛が治らなかったり、悪化したりするようであれば、信頼できる医師や医療機関を受診して、少なくとも特定できる原因があるのか検査してもらうことも欠かせません。

ストレッチや姿勢の改善

中腰や猫背など、同じ姿勢で居続けると血行不良が促進され、さらに筋肉の回復が遅くなってしまいます。自宅に帰ったら適度な柔軟体操やストレッチを行ったり、日常的に背筋を伸ばした良い姿勢を意識したりすることも重要です。

また、マッサージによって心身のストレスを緩和することも方法の1つです。

ただし、腰痛の原因によっては背中や腰へのマッサージが厳禁ということもあり、基本的に医師の診断を受けることが望ましいといえるでしょう。

サポーターやコルセットなど補助アイテムの活用

腰への負担を軽減するサポーターやコルセット、また抱っこひも・おんぶひもといった補助アイテムも腰痛予防に役立ちます。

しかし、体型にマッチしていないアイテムは余計に体へ負担をかけるリスクがあるので、必ず自分への適性を確かめるようにしてください。

生活習慣や食習慣の改善

睡眠不足やダイエットによる栄養不足などは、ストレスを軽減して体調改善を目指す上で大敵です。可能な限り生活習慣や食習慣を改善して健康的な日々を心がけるようにします。

どうしても厳しければ転職もあり

現状の環境や業務ではどうしても改善が期待できない場合、福利厚生や施設環境が整った保育園などへ転職することも解決策の1つです。

保育士にとって腰痛は共通の悩みであり、従業員を大切にしている保育施設では、腰痛に関してもサポートが考えられていることもあるでしょう。

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引用元HP:株式会社メディフェア公式HP(http://medifare.jp/)

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