保育士という仕事に子どもの成長を見守れるやりがいを感じられという方も多いかと思いますが、お給料の低さや人手不足など様々な問題から、理想と現実のギャップが激しいというお仕事でもあります。保育士を辞めたいと思っている新卒の保育士を対象にアンケートを行い、保育士を辞めたい理由や就職先を選んだ理由について伺いました。(※独自アンケート期間2019/4/15~2019/4/30)
保育士を辞めたいと考えている100名の方にアンケートをとり、そのうち51.9%が新卒から保育士として活躍している方でした。
子どもの成長を見守れる仕事に携われる喜びを抱えて入社したのにも関わらず、想像以上の忙しさや一人ひとりと向き合えない保育の現状、先輩のいじめや陰口など、思い描いていた仕事とのギャップが大きく、辞めてしまいたいと考えてしまうのでしょう。
初めての職場で辛い現状を目の当たりにすると、保育士の業界全てがそうであるような気がしてしまうかもしれません。しかし、あくまでその職場が合わなかっただけで、ほかの職場では楽しく働けるかもしれないと!と前向きにとらえていただきたいです。
新卒保育士が保育園を選ぶ一番のポイントは、「家からの距離(54.5%)」という結果になりました。通いやすさが一番!ということでしょう。保育園は、朝早くから始まり、残業があれば夜遅くまで拘束されることもあります。通勤にたくさんの時間をとられたくないと考えるのは、当然かもしれません。子どもと遊ぶというのも体力勝負ですから、疲れ切った体で(特に慣れるまでは)長時間電車や車などで帰宅するのはツライものです。
ほかに、保育園を選んだ理由として挙がったのは「福利厚生」34.5%、「お給料」20%です。しかし、休みがとりやすいと感じた保育園へ就職しても、園の雰囲気や人間関係に気を使って、結局十分な休みをとれていないという意見もありました。
少数派の意見として、「園長の人柄」「先輩保育士の人柄」はそれぞれ9.1%、「やりがい」は12.7%となりました。保育園へ見学に行って、「やりがいをもって働けそう!」「この人たちと働いてみたい!」と思えることは、とても前向きな意見ですね。その他に挙がった理由としては、園の雰囲気や評判、小規模、紹介など。
新卒保育士に限りませんが、「お給料の低さ」を理由に辞めたいと思う方が全体の75.5%となりました。新卒採用の場合、お給料がいくらもらえるのかは確認して入社するはず。しかし、実際に働いてみると、残業に対してお給料がでないということもあるようで、お給料が見合っていないと感じる人は多いようです。
また、「残業や持ち帰り仕事が多い」と回答した人は52.8%。「こんなに仕事が多いとは思わなかった」「これだけ仕事をしてもお給料が増えない(残業代なし、昇給が難しいなど)」様々な不満があるようです。仕事量に対してお給料が少ないという声が大多数なので、保育園単体の問題ではなく、国として保育士のお給料と仕事のバランスを改善することが重要かもしれません。
そのほか、「人間関係」が原因で保育士をやめたいと考えている方は47.2%。「実際に一緒に働いてみて想像と違った…」「陰口や悪口が絶えない」ということもあるようです。
現役保育士さんにインタビュー>>「私が保育士を辞めたかった理由」
今回、サイトを制作するにあたって、企業主導型保育所・認可外の事業所内保育所を展開するメディフェアに取材を依頼しました。
2011年の創業以来、メディフェアでは、結婚や出産など女性のライフイベントによる保育士の離職率について、ほぼ0%に近い状態を実現。保育士が働きやすい環境を整えていることが、離職率の低さにつながっています。
メディフェアでは、採用の際に人柄を重要視し、職場でもお互いに助け合う働き方を推進。優しい雰囲気をもち、自分で考え行動できる人が多い職場となっているようで、人間関係はとても良いものになっているのだとか。
サービス残業や持ち帰り仕事を一切禁止、どうしても残業が必要なときは残業した分をお給料にきちんと反映します。お給料と仕事量のバランスの悪さに悩んでいる方にとっては、メリットが多いのではないでしょうか。
また、メディフェアで運営している保育所のほとんどが小規模なので、子ども一人ひとりに丁寧に向き合った保育が可能。大きなやりがいを感じながら、保育士という仕事を楽しみたいという方にとって働きやすい環境を整えるよう、日々努めています。
ほいくらぶは、保育の未来を考えるメディアとして、同じように保育の未来について考えるメディフェアを特集。まだ保育士として活躍したい!という思いを抱えている方は、ぜひメディフェアで働く保育士のインタビューもご覧ください。
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引用元HP:株式会社メディフェア公式HP(http://medifare.jp/)
メディフェアは、長く働きづらいと思われている保育士の過酷な就業環境を改善するべく、さまざまな面を見直すことで待遇を良くし、保育士の皆さんが楽しく働くことのできる環境を目指しています。