保育士経験が10年目を迎えた人が、「仕事を辞めたい」と感じるのはどんな時なのでしょうか。
保育士も経験が10年ともなると、「ベテラン」とも言われることもあります。それでも「やめたい」と感じる瞬間はあるもの。その理由にはさまざまなものがありますが、ここでは「保育士をやめたいと思う理由」の例を4つご紹介します。
保育士をやめたいと考える人の中では、「低賃金である」という面に不満を持っている人も多いようです。保育士はかなり忙しい仕事ではあるものの、地域によっては非常に給料が低い、というケースも見受けられます。「アルバイトの方が稼げる」というコメントもあり、「子どもが可愛い」という理由だけでは続けられないという場合もあるようです。
上記の項目で挙げたように、保育士は非常にこなす業務が多い仕事でもあります。例えば8時間勤務と定められていても、実際には残業が発生したり、場合によっては仕事を持ち帰って、家で仕事を続けるというケースもあるようです。保育士の仕事は、子どもや保護者への対応だけではなく、行事の準備やさまざまな書類の準備など、非常に多岐に渡っています。
全ての保育園や保育所がそうだとは限りませんが、職場での人間関係で悩んでいる保育士さんもいるようです。女性が多い職場だから、と一概に言い切ることができませんが、中にはいじめのようなものが見られる場合もあるのだとか。
職場での人間関係が悪いと、現場での仕事にも支障が出かねませんし、何より毎日顔を合わせる人との関係が悪いとストレスが溜まってしまい、精神的にも追い詰められてしまいます。
保育士10年目になると、結婚や出産というタイミングが訪れることがあるでしょう。このようなタイミングがくると、仕事は続けるべき?それとも辞めるべき?と悩む人も多いはずです。引越しなどを伴わないのであれば、結婚した時には仕事を継続することを選ぶ人が多いですが、出産・育児となると体力的・精神的にも苦労が絶えないため、保育士という仕事を続けるかどうか考えてしまう場合もあります。
やめたいと感じた瞬間にするべきなのは、「どうして自分はこの仕事をやめたいのか」を冷静に考えること。やめたい理由が明確になることで、もしかすると改善できることもあるかもしれません。
さらに、やめたい理由が明確になると、自分は何を優先したいのかも見えてくるようになります。子どもたちと触れ合える今の仕事を大切にしていきたいのか、それとも自身のプライベートを大切にしたいのかがわかります。その上で、仕事を続けるのか、ほかの働き方を探すのかを決めても良いでしょう。
後輩保育士や保護者からも、ベテラン保育士として見られる10年目の保育士。仕事を辞めたいと思ったら、その理由を明確にするとともに、今後続けた場合にはどのようなメリットがあるのかを考えてみても良いでしょう。
今後、続けることによってメリットがあると感じたのなら、まずは「辞めたいと思っている理由」について改善が可能なのかを考えてみてください。さらに、1年・3年・5年先などさまざまな先輩や上司の動きを改めてじっくりと見てみること。10年目になると、自身も多くの経験を積んでいることから、ほかの人の動きを見ることが少なくなっているかもしれません。
そんな時に、ほかの人がどのようにしているのかを見て新たな視点を得ることができれば、解決方法が見つかる場合もあるでしょう。
保育士10年目を迎えると、現場経験は十分積んでいると判断されます。例えば、給料や勤務時間など、待遇が不満で辞める場合には、これまでの経験をもとにもっと条件の良い職場を探すこともできるでしょう。
このように、職場を辞めたいと感じた場合には、「続けるメリット」と「やめるメリット」の2つを比べてみるのも、今後を判断する良い材料になります。続ける方がメリットがあると感じた場合には、今度は続けられるように環境改善に動く必要がありますし、辞めた方がメリットがあると感じたら、退職に向けて動くということもあるかもしれません。
保育士10年目とはいえ、やはり同僚や先輩、上司に相談する人が多いようです。この相談がきっかけで、職場環境の改善につながることもあるかもしれませんし、これまで抱えてきた悩みの解消するきっかけをつかむことができる場合もあります。
このように、やめたいといったん感じても続けた人は、「ほかの人に相談した」というケースが多いようです。しかしそのためには、日ごろから相談できるような関係を作っておくことが大切です。
ベテランとも言われる10年目の保育士の方がやめたいと思う理由と、やめたいと思った時に考えてみて欲しいことをご紹介してきました。保育士に限らず、仕事をする上ではやめたいと感じる瞬間は必ずと言っていいほどあるでしょう。しかし、そこですぐにやめる方向に動かずに、なぜ自分はやめたいと感じているのか、そして続ける方法は何かないのかを一度考えてみてはいかがでしょうか。
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引用元HP:株式会社メディフェア公式HP(http://medifare.jp/)
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