保育士の勤め先は保育園だけとは限りません。子どもの自宅で保育をする「居宅訪問型保育」も保育士が働ける場所です。保育士から居宅訪問型保育に転職する際には何が必要となるのか、どのような点が大変なのかなど、気になる情報を紹介していきます。
居宅訪問型保育とは、保育士が子どもの自宅へ訪問して保育サービスを行うものです。平成27年4月に内閣府がスタートした子ども・子育て支援新制度で推進されることになった地域型保育事業の1つです。利用できる子どもは原則3歳未満で、以下の条件のうち1つ以上を満たさなければいけません。
居宅訪問型保育の仕事内容は、保育園での仕事内容とほとんど変わりません。1日8時間が原則で、保育所の保育指針に応じた保育サービスを提供します。室内遊び、屋外遊びを行う、各家庭で用意してある昼食をとる際の補助、昼寝や排せつ、歯磨きなどのサポートなどを行い、保護者が帰宅したら受け渡して終了です。
保育対象となる子どもの家庭によって少し変わることもあります。
保育士が自宅に訪問して保育をするという点では、ベビーシッターと居宅訪問型保育は似ています。しかし、ベビーシッターと居宅訪問型保育には、主に3つの違いがあります。
ベビーシッター | 居宅訪問型保育 | |
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対象年齢 | 年齢制限はない 保護者の希望に応じてサービス期間を決める |
3歳未満 3歳以上となり保育施設に内定するとサービス終了 |
担当保育者 | 利用日につき1名の保育士が担当 | 1日の保育時間を分けて複数の保育士が担当 |
保育時間 | 保護者が在宅していても保育サービスを利用できる | 保護者が不在の時間に限る |
居宅訪問型保育は基本的に子どもと1対1の保育となるため、子どものリズムに合わせた保育が出来ます。常に1人の子どもと向き合え、子どもの成長を見守っていけるメリットがあります。また、運動会やお遊戯会などのイベントもありません。
居宅訪問型保育は1対1のサービスになるため、その子どもに応じたケアや知識が求められます。医療的なケアが必要な子どもの場合、 所定の研修の受講が求められます。居宅訪問型基礎研修では、子どもの障がいや疾患についての基礎知識や乳幼児を対象とした救命救急などを学べるカリキュラムもあります。幅広く高度なスキル・知識が身につくため、保育士としてキャリアップできるでしょう。
集団保育を行う場合も子どものケガや事故に気を付けるのは当然ですが、居宅訪問型保育は1対1の保育になるため、よりケガや事故に注意しなければいけません。同僚の支援を受けらないことや、自宅での保育になることから人としての倫理観や信用も求められます。
医療的なケアが必要な子どもの保育を行う際には、たんの吸引や経管栄養、胃ろうなどについての知識やスキルが必要となります。乳幼児医療についての知識が身につくのはメリットになりますが、学ばなければいけないことが多い大変さもあります。
居宅型訪問保育として働くためには、保育士または保育士と同等以上の知識や経験のあると市町村が認めた保育者であることが条件となります。つまり、保育士でなくても働くことが出来るのです。ただし、保育士の資格があれば働くうえで信用も高く有利になります。
保育士の他に必要となる資格はありませんが、子どもの保育を行うにあたり様々な研修を受けることが出来ます。ここでは、全国保育サービス協会が東京会場で実施した研修について紹介しておきます。
研修期間 | 5日間 |
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対象 |
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受講料 | 協会会員所属の方…25,000円 上記以外の方…50,000円 |
受講内容 |
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保育以外の作業も無理のない範囲でこなすことができるため、余裕を持って働けます。
※参照元:保育士バンク!(https://www.hoikushibank.com/detail/p12638)
該当する情報はありません。
協会名 | 公共財団法人 全国保育サービス協会 |
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住所 | 東京都新宿区荒木町5-4 クサフカビル2階 |
電話番号 | 03-5363-7455 |
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引用元HP:株式会社メディフェア公式HP(http://medifare.jp/)
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