「子どもと触れ合うことが好きだから」と、保育士になった人もいるのではないでしょうか。保育士は小学生のなりたい職業ランキングでも上位を占めています。憧れの職業でもありますが、1年間で保育士を辞めた人の「約50%が8年未満」だという厚生労働省のデータがあるのも事実です。保育士を辞めてよかったことは?その理由とは?詳しく見ていきましょう。
保育士を辞めるきっかけとなったのは、仕事量の多さや自分の時間が持てない、からだや心を壊してしまった、人間関係と人によって異なります。「想像していたよりハードだった」と感じている人もいるのではないでしょうか。保育士を辞めてよかったことは? その理由をお話します。
保育士の仕事内容は、子どもたちの保育だけではありません。連絡帳や保育日誌、お便りなどの「事務作業」、お誕生会やクリスマス、お遊戯会など「イベントの準備や製作」、保護者の対応など膨大な仕事をこなさなければなりません。
勤務時間はほとんどが保育時間のため、ときには、サービス残業や仕事を自宅に持ち帰る、休日出勤なんてことも。これではプライベートな時間が取れませんよね。
しかし、すべての保育園がサービス残業をしているわけではないのです。保育園の方針で「サービス残業はさせない」「多すぎる仕事をさせない」ところもあります。連絡帳の記入をタブレットで行い事務処理を軽減した保育園に転職したことで、仕事量が減った保育士もいます。
保育士の勤務体制は「早番」「遅番」「土曜勤務」に分かれています。毎日時間に追われる日々なうえに、保育士業界は人手不足です。運動会などのイベントは土日が多いので週末に休みを取ることは難しく、最小限の人数で運営している保育園もあるため、代休を取ることも難しいようです。これでは、有給休暇も全部消化できない可能性もあります。
保育園と自宅の往復で、プライベートな時間が作れないと辞めることを考えてしまいますよね。仕事のハードなので、からだに負担をかけることもあるのではないでしょうか。このまま続けていたら、からだや心がクタクタに疲れてしまうでしょう。
そんなときは、職場から一度離れてみるのも良い方法です。ゆっくりからだを休めることができたり、趣味の時間が持てたり、心にゆとりができます。いつもと違う景色を見ると気分も軽くなるでしょう。
保育園は女性が多い職場です。上司に嫌味を言われたり、大変な仕事を任されたり、同僚と意見が食い違うこともあるでしょう。どこの職場にもあることですが、面と向かって言わずに陰でコソコソ悪口を言うなど、女性同士のトラブルに巻き込まれることもあるでしょう。
とくに、3~4年継続の中堅保育士は、上司と後輩保育士の板挟みで、精神的に苦労することもあるでしょう。職場の人間関係が上手くいっていないと、子どもたちの保育にも影響しかねません。アットホームな保育園もあるので、すべての保育園が人間関係で悩んでいるとはかぎりませんが……。保育士の仕事を辞めることで、人間関係による悩みから解放されるでしょう。
上司や同僚、後輩の保育士との人間関係も大変ですが、保育園は保護者と密接にかかわる場所。保護者一人ひとり性格も違います。中には、理由もなく大声を上げる、理不尽な態度を取る、苦情など、モンスターペアレントのトラブルに頭を抱えている保育士もいるでしょう。保護者との接し方には気を配らなければなりません。
上司や同僚に相談をして解決することもありますが、毎日こんな状態が続いては保育士を続けることもできなくなってしまいます。周りに合わせることも大事ですが、自分が壊れてしまってはいけません。保護者とのトラブルから解放されるためには、保護者とうまくコミュニケーションが取れている保育園を選んで転職するのも一つの手段です。
保育士の平均賃金を他の職種と比べてみましょう。
すべての保育士の給料が安いとはかぎりませんし、政府も保育士の給料を上げようとしているところですが、平成28年度厚生労働省の資料では、保育士はほかの職種に比べて平均賃金が安いことがわかります。仕事内容の多さや労働時間を考えると、仕事へのモチベーションが下がり、給料面で不満を抱えている保育士もいるのではないでしょうか。仕事量に見合った待遇や労働条件を満たした職場を見つけることができれば、給料も増えることでしょう。
人手不足が慢性化している保育園もあるようです。その場合、「辞めたい」と思っても引き留められることもあるのではないでしょうか。小さな保育園であれば、なおさらです。引き留められてしまったら、どのように対処すればよいのでしょう。対処法についてご紹介します。
人手不足が理由であれば、保育園の方から「せめて〇月まで」と期間を延ばして交渉されることがあります。とくに「年度末まで」というところが多いようです。クラス単位で子どもを受けて持っていると、子どもたちや保護者混乱を招く恐れがあるからです。保育園の事情を考えると、断り切れない人もいるでしょう。年度末まで頑張れそうな人はいいのですが、からだも心も限界にきている場合は、ズルズル先延ばしにしないで決断した方がいいでしょう。
退職願いを出すタイミングは退職予定日の1か月前が理想なのですが、保育園の場合、イベントや行事などの関係から退職予定日の3か月前に提出するのが理想とされています。年度末まで働くならば、12月に退職届を提出するようにしましょう。
「退職したい」と保育園にお願いしても、人事担当者に引き留められてなかなか辞められないこともあります。そんなときは「退職代行サービス」を利用してみてはどうでしょう。退職代行サービスを利用すれば、人事担当者と直接会わずに退職の手続きを行うことができます。退職代行サービスの利用料の相場は、3~5万円くらい。ただし、代行業者を利用する際はよく調べてから行ってください。
保育士を辞めた人の中には、後悔している人もいるようです。転職を考えている人は、後悔している理由を参考すると、失敗を未然に防ぐことができるでしょう。
心身ともに疲れてこれ以上続けていくのが耐えられなくなり、一時の感情で辞めてしまった人もいるようです。退職するには事前に準備が必要です。次の就職先も見つけないまま辞めてしまうと、収入が得ることができません。貯金を切り崩して生活する可能性も考えられます。また、きちんとした引き継ぎが行われていなければ、ほかの保育士や職員、子どもたちにまで迷惑をかけることになるでしょう。そうならないためにも、冷静な判断が必要です。自分で判断することができないときは、信頼のおける人に相談してください。
給料面だけを重視して転職先を選んだ場合、自分が苦手な分野の仕事をだったら?転職先の情報を把握しないでいたら、企業の方針と合わなかった、保育園より忙しい企業に転職してしまい、プライベートの時間がなくなったなどというという失敗例もあるようです。給料は上がったけれど、意を決して転職した意味がありません。
以前いた保育園と今の職場を比較して悪いところばかり気になってしまう。職場経験が少ない人に多く見られるようです。どんな仕事に就いても色々ことは起こります。転職する前に職場の雰囲気や条件を確認するといいでしょう。
最後に、保育士が転職して後悔しないための方法についてご紹介します。転職を考えている人は参考にしてください。
保育士でいた頃、どんな気持ちで働いていたのかを思い出してみてください。「保育士は小さいころからの憧れの職業だった」「子どもが好きだから」「実習先で学んだ保育園で理想の先生に会い、自分もそうなりたい」と思ったからなど、人によってさまざまな思いがあります。辞めたいという気持ちが心の中の多くを占めていたなら、初心に返ってもう一度自分の気持ちを向き合ってみてはどうでしょう。
「上司や同僚との人間関係や保護者の対応に疲れた」「からだを壊してしまった」というように辞めたい理由をハッキリさせましょう。紙に書くのもよし。友達に話すのもよし。少し距離を置いて考えるようになってから転職を考えるのも後悔しないポイントです。
「この場所から離れられるのなら、どこでもいいから転職したい!」と焦っていると、希望する企業に就職できない可能性もあります。再就職したけれど、保育士の仕事よりハードだったというケースもあります。不採用が続くと余計に焦ってしまうところですが、焦れば焦るほど物事は上手くいきません。じっくり腰を据えて自分のスキルに見合った転職先を見つけましょう。
転職が決まれば、保育園を退職することができます。転職先は前の職場より条件がいいの?働きやすい環境なの?未経験でも大丈夫?転職先は自分に合っているのか実際働いてみないとわかりませんよね。転職したら今までで働いてきた保育園に戻ることは難しいので、職場体験ができるのであれば、在職中に休暇をもらって体験してみると新しい職場の雰囲気や仕事内容をイメージしやすいでしょう。
未経験の仕事よりも保育士として働きたいのなら、正社員からパートへ雇用形態を変えて働いてみるのもいいでしょう。正規雇用よりも給料は下がってしまいますが、1日4~8時間、週3~5日とライフスタイルに合わせて勤務形態を選択することができます。中には「早番」「遅番」の時給が高い保育園もあるようです。パート保育士として働くことも選択肢の一つとして、考えてみましょう。
「本当に保育士を辞めてよいの...?」「私は今後どうなってしまうの...?」
将来に対する不安は拭えないでしょう。
一人で決めきれない時には、誰かに相談してみることも大切。実績のある占い師に相談をして、今後の人生を占ってみるのも良いでしょう。
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引用元HP:株式会社メディフェア公式HP(http://medifare.jp/)
メディフェアは、長く働きづらいと思われている保育士の過酷な就業環境を改善するべく、さまざまな面を見直すことで待遇を良くし、保育士の皆さんが楽しく働くことのできる環境を目指しています。