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みんなが保育士を辞めたい理由を聞いてみました

東京都保育士に登録されている保育士に調査を行った厚生労働省の統計「保育士等に関する関係資料」を参考に、保育士が仕事を辞めたい理由についてまとめてみました。また、アンケートとは別に1年目~10年目までの保育士の悩みとやめたい理由など傾向もまとめています。

※参照元:保育士等に関する関係資料(https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/s.1_3.pdf

保育士の離職率は10.3%

保育士として、勤務している人の離職率は10.3%。公営が7.1%、私営が12%の離職率となっているので、私営の離職率が高くなります。異動や転勤といったマイナス面はあれど、雇用環境が安定していることから公営の保育園の方が続けやすい環境にある様子。公営の保育所では保育士がなかなか離職しないため、保育士の年齢層が高い保育園が多いそうです。

保育士の平均的な経験年数を調査した結果、2年未満が14.9%と多く、その後2~4年未満は13.6%、4~6年未満は11.6%と徐々に減少。14年以上になると、27.9%(公営は40.4%)と一気に多くなります。長く働く保育士が多い公立保育園ですが、5年以内での離職率が高いことにもしっかりと注目しましょう。

保育士を辞めたいと思った理由は?

保育士として働きながらも、辞めたいと考えている方の理由にはどういったものがあるのでしょうか。

お給料に納得がいかない 59%
スタッフが足りない 40.4%
仕事量が多い 34.9%
休みがとれない 31.5%
勤務シフトがつらい 27.4%
人間関係 20.3%

厚生労働省の統計によると、以上のように仕事量やお給料、福利厚生、人間関係等が保育士の退職意向理由となっています。ほかにも、「研修が少ない(13.7%)」や「相談する相手がいない(13.5%)」、「園の方針が合わない(12.7%)」、「責任が重い(12.1%)」といった理由もみることができました。

ほいくらぶでは、独自調査として100人の保育士に「保育士を辞めたい理由に関するアンケート調査」を行いました。多かった退職理由について、体験談を交えてご紹介します。(※独自アンケート期間2019/4/15~2019/4/30)

  1. 給料が低い
  2. とにかく仕事が辛い
  3. 人間関係が悪い
  4. 有給も育休も産休も休めない
  5. 子どもが多すぎて全体を見れない
  6. 持ち帰り仕事や残業が多い
  7. 新卒にも保育士を辞めたい理由を聞いてみました

なぜまだ保育士として働き続けているの?

保育士をやめたい理由を集めました

厚生労働省の統計からもわかるように、ほとんどの保育士が感じている不満は、「お給料や福利厚生、仕事量、人間関係」についてです。退職の意向として、「保育士という仕事の内容」を挙げている意見は少数。

やはり、子どもが好き、保護者に貢献したいという志の高い方が保育士の資格を保有している場合が多いので、保育の仕事自体にはやりがいを感じているのではないでしょうか。もちろん、忙しすぎて転職活動ができないから、なんとなく今の職場で仕事を続けている・仕方なく続けているという保育士もいるでしょう。

様々な不満はあっても、もうしばらく続けてもいいか…と考える保育士の心の隅には、「子どもへの想い」や「やりがいを感じる」という感情があるのではないでしょうか。

保育士の待遇でどんなことを改善してほしい?

保育士が悪条件だと感じているのは、お給料や福利厚生、仕事量の多さ。職場の改善希望についての統計では、具体的に「給与や賞与の改善」「スタッフを増やす」「事務や雑務を減らす」「有休をとりやすくする」「勤務シフトの改善」「スタッフ同士のコミュニケーション」「研修機会の充実」「相談体制の充実」「園や上司の理念や運営方針」「雇用の安定」「責任範囲を小さくする」「権限を大きくする」(意見の多い順に掲載)といった意見が上がりました。

ほいくらぶのひとこと

おそらく、保育士を辞めたいと思っている方が本当に辞めたいのは保育園で、保育士という仕事自体にはやりがいを感じているのではないでしょうか。子どもと触れ合い、成長を支え、見守る保育士は、やりがいと責任が大きい仕事です。就業環境が良くないために不満が溜まり、仕事への意欲すら失いつつあるという方もいることでしょう。そんなときは、保育園の環境を見直すことをお勧めします。

勤続年数別の保育士をやめたい理由と傾向

ここからは1年目から10年目まで、勤続年数別で保育士が「仕事をやめたい」と思う理由や背景を考えてみましょう。「仕事をやめたい」と思う理由は人それぞれですが、ある程度は、勤続年数に共通した悩みが見えてくるものです。今後のキャリアを考える上での参考にしてみてください。

1年目

保育士1年目の視点とやめたい理由

保育士1年目の視点とやめたい理由

1年目の立場と役割

学校を卒業したばかりの保育士1年目。学んだ保育を実践することと、就職をした保育所のやり方に慣れることが仕事、と言うべき時期です。ミスを多くしてしまい、先輩や上司から指導されることも多いかも知れませんが、預かる子どもたちのために、ひたすら耐えて頑張る時期です。

1年目の悩み・やめたい理由

保育の理屈は分かっているものの、目先の忙しさに追われて目の回るような日々。同時進行でこなさなければならない業務も多く、ふと力が抜けた瞬間、「やめたい」と思ってしまいます。仕事に慣れていないための辛さと、学生時代との忙しさとのギャップで、心身ともに参ってしまいます。

キャリアの選択肢

保育士に限らず、入社1年目は「ウチの会社はおかしい」「ウチだけブラックだ」と思いがち。つい、そのグチを家族や友達にしゃべってしまうこともあります。でも、この段階で転職をしたら、また同じ感覚に悩まされることでしょう。いじめやパワハラなどの特殊な理由がない限り、どんな保育所であれ、社会人としての登竜門として1年は過ごすべきです。

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2年目

保育士2年目の視点とやめたい理由

保育士2年目の視点とやめたい理由

2年目の立場と役割

1年目の一通りの行事や保育を経験しているということもあり、上司たちからは「ある程度は仕事を分かっているはず」とみなされ、相応の期待をされます。1年目よりも多くの仕事を任される立場となることでしょう。

2年目の悩み・やめたい理由

1年目に比べれば、2年目は仕事に余裕が出てきます。同じパターンの仕事を体が覚えることで時間に余裕が生まれ、視野も広くなるでしょう。でも、上司はそれを知っているからこそ、「もう2年目だから」という理由で、1年目よりも大変な仕事を任せてくれることがあります。これをどんどん引き受けていくと、結果として、1年目よりも忙しい日々になるかも知れません。

キャリアの選択肢

理想論としては、「それでも頑張る」が正解です。どんなに忙しい職場でも、いつかは「これ以上は任せる仕事がない」という段階になります。今、忙しいと感じているということは、まだまだ先輩や上司ができるレベルの仕事をできていないからです。ただし、心を病んでまで頑張る必要はありません。ご自身の耐性も考慮して、転職などの柔軟な考え方を持っても良いでしょう。

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3年目

保育士3年目の視点とやめたい理由

保育士3年目の視点とやめたい理由

3年目の立場と役割

まだ新人の部類ではあるものの、新人扱いをしてもらえない微妙な立ち位置。先輩や後輩との距離の取り方や、保護者との接し方などにも慣れてくる時期です。余裕が出てくるからこそ、先輩や上司、保護者の言うことに納得のできないことも増えてきます。

3年目の悩み・やめたい理由

3年目に入ると、当然ながら2年目よりも仕事に余裕が出てきます。「なんで1年目や2年目のころ、あんなレベルで忙しいって感じていたんだろう?」と、少し恥ずかしくなることがあるかも知れません。でも、気持ちに余裕が生まれて視野が広がるからこそ、周りの同僚や上司に対し「もっとこうしたらいいのに!」という思いでストレスが溜まるかも知れません。

キャリアの選択肢

どんな仕事でも「3年は続けなさい」と言われますが、このメッセージには、何の根拠もありません。やめないで続けるべきだとは思いますが、自分を客観視したうえで、やめるべき根拠を見いだせたなら、やめても良いでしょう。転職を考えるならば、より有利な条件の保育所の求人を、時間をかけてしっかりと探すべきです。

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4年目

保育士4年目の視点とやめたい理由

保育士4年目の視点とやめたい理由

4年目の立場と役割

3年目を過ぎて4年目に入ると、職場からも保護者からも、一定のキャリアを積んだ保育士と認識されます。重い責任のある仕事を任されることもあるかも知れません。目の前のことだけではなく、しっかりと広い視野を持ち、バランスの取れた仕事をすることを期待されます。

4年目の悩み・やめたい理由

だいぶ仕事に慣れてきた4年目。この頃になると、他の同僚や先輩などと協力しながら、問題のある子どもの対応などもしなければなりません。同僚にも子どもにも目を配りながら、本来の目的である目の前の保育を行っていくことに難しさを感じ、思い悩むことがあるかも知れません。

キャリアの選択肢

勤続3年を過ぎて4年目に入ると、それまでとは異質な悩みに直面します。この異質な感じが、勤めている保育園内では力がついてきた証拠。この道を進めば、やがて重い責任のある仕事が回ってくるでしょう。このままの道を選びたいのであれば保育所に残り、逆に本来の保育に従事したいのであれば転職を検討する時期です。

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5年目

保育士5年目の視点とやめたい理由

保育士5年目の視点とやめたい理由

5年目の立場と役割

5年目の保育士は、もはや「保育所の理念を実現するための大切な人材」という位置づけになります。また、後輩保育士を指導する立場にもなるでしょう。世間でいう中間管理職のようなもの。どんな業界でも、プレイングマネージャーは非常に大変な役回りです。

5年目の悩み・やめたい理由

所長から保育所の理念の実現を期待され、なおかつ、理念に基づいて後輩たちへ指導を行う立場にならなければなりません。ときには、後輩にキツい言葉で指導することもあるでしょう。それに伴う後輩たちからの反発にも耐えなければならない、とても辛い立場です。

キャリアの選択肢

すでに、所長が考えるキャリアコースに乗っているはずです。そのまま残るか、それとも本来の保育を求めて転職を考えるか、自分の人生観に照らして考えてみてください。もし別の保育所に転職すれば、すさまじい戦力として歓迎されることでしょう。

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6年目

保育士6年目の視点とやめたい理由

保育士6年目の視点とやめたい理由

6年目の立場と役割

今までは、基本的に子どもたちだけを見る立場でしたが、6年目あたりから、子どもたちと同様に、保護者もしっかりとケアできる立場になることが期待されます。何らかのミスをすると「もう5年以上も仕事をやっているのに?」という目で見られることでしょう。

6年目の悩み・やめたい理由

保護者からも「ベテラン」という目で見られる6年目。子どもたちを見ながら、所長や先輩の思いにも耳を傾けながら、後輩にも指導しながら、そして保護者にも気を使いながら過ごしていかなければなりません。大半の保護者は問題ないのですが、どんな保育所でも、一定比率でモンスターのような保護者がいます。これらモンスターへの対応も含め、日々、疲れ果てて帰宅することでしょう。

キャリアの選択肢

あなた自身が「やめたい」と思うならば、やめても良いでしょう。6年目でやめて転職を検討しても、周りから「甘い」と思われることはありません。十分に頑張って来たと思います。モンスターを含め、周り全体に気を使う仕事は、この先、永遠に続きます。ただし、その保育所で出世したいならば、ここでやめるわけにはいきません。

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7年目

保育士7年目の視点とやめたい理由

保育士7年目の視点とやめたい理由

7年目の立場と役割

保育所にもよりますが、基本的には重い責任のある立場で働くことになるでしょう。役職を与えられている保育士も少なくない時期です。役職があろうがなかろうが、新人たちからは「上司」という目で見られます。保育所も、あなたに「上司」であることを期待します。

7年目の悩み・やめたい理由

同じ保育所で7年目にもなると、ほぼ全ての仕事ができるようになっているはずです。たとえ上司が休んだとしても、上司の仕事を代わってやれるほど、仕事を覚えています。だからこそ、給与に大きな不満を覚えてくるのではないでしょうか?もとより薄給に不満はお持ちだと思いますが、より強いリアリティを持って給与への不満が出てくる時期です。

キャリアの選択肢

他の保育所と比べて明らかに給与が低いのであれば、上司に給与の交渉をしてみましょう。昇給が適わないのであれば、転職も検討すべきです。「保育士は給与が安い」と言われていますが、多くの求人によく目を通してみれば、意外に給与が手厚い保育所もけっこうあります。

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8年目

保育士8年目の視点とやめたい理由

保育士8年目の視点とやめたい理由

8年目の立場と役割

基本的には7年目の立場・役割と変わりありませんが、「もう10年くらいいる保育士」と四捨五入されてしまうこともある時期です。確かに、10年目の保育士との実力差はほとんどないので、やや背伸びしなければならない仕事が増えてくるかも知れません。

8年目の悩み・やめたい理由

よく8年目の保育士から聞かれる悩みが、「自分が1年目、2年目だったころの子どもたちが可愛そう」「あの時、もっとこうやってやるべきだった」という高尚なお悩みです。ベテランの域に入った証拠です。中には、違う保育所への転職ではなく、思い悩んだあげくに保育士とは全く別の仕事への転職を考える人もいるようです。

キャリアの選択肢

そのような高尚なお悩みを持つ保育士にこそ、保護者は子どもを預けたいと思っています。でも、もはやあなたは周りのすべてに気を配らなければならない多忙な保育士。保護者が期待するようなサービスを、十分には提供できないかも知れません。別の保育所でリスタートすれば、すぐにでも保護者から絶大な信頼を集める人気保育士となることでしょう。

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9年目

保育士9年目の視点とやめたい理由

保育士9年目の視点とやめたい理由

9年目の立場と役割

本人の実力や周りの保育士の状況によっては、すでに主任保育士として活躍している可能性があるでしょう。もちろん仕事の中心は子どもたちを見ることですが、保育所からは、新人たちの人材育成も期待されています。保育所の運営についても、所長と話し合う機会があるでしょう。

9年目の悩み・やめたい理由

9年目で思い悩んでいる保育士に対し、「何に悩んでいるの?」と尋ねても、本人は明確な答えを出せないかも知れません。説明しきれない小さなことか積み重なり、漠然と大きな疲れを背負ってしまっている状況、と言ってもいいかも知れません。ふと力が抜けた瞬間、具体的な理由もなく「やめる」の3文字が浮かんでくることがあるようです。

キャリアの選択肢

休職するという方法が、最善の策かも知れません。3ヶ月なり半年なり1年なり、環境が許すのであれば休職して、ゆっくり休んでも良いでしょう。あるいは、転職すれば、これまでの蓄積した疲れが一気に抜けて、心身が軽くなります。別の保育所でリスタートを切っても良いでしょう。

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10年目

保育士10年目の視点とやめたい理由

保育士10年目の視点とやめたい理由

10年目の立場と役割

名実ともにベテランの域。主任になっている保育士も多くいます。保育も新人育成も園の運営も保護者対応もすべてできる人、と周りからは思われています。また、実際にすべてできる人でなければなりません。

10年目の悩み・やめたい理由

10年目は、一つの節目です。自分の仕事はもちろんのこと、自分の人生も振り返ることが多くなる時期です。中には、結婚を焦り始める人もいることでしょう。人生の節目で、何の変化もなく惰性のような日々を送っている自分に、急激な焦りを感じ始めるかも知れません。

キャリアの選択肢

人生の一つの節目として、環境を大きく変えることも一つの方法です。退職し、別の保育所へ非常勤として勤めてみても良いでしょう。保育士の経験を活かし、保育所以外の職場で働いてみるのも良いでしょう。自分を大切にすることを第一の前提にして、次のキャリアを検討してみてください。

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勤続年数別の傾向まとめ

以上、勤続年数別で、欲しくしが仕事を「やめたい」と思う理由や背景、キャリアの選択肢などを見てみました。

年数を追うごとに、仕事の内容が厚くなり、幅が広くなります。それに応じて、抱える悩みも刻々と変化していきます。11年目、12年目…、20年目で抱える悩みも、まったく違ったものとなっていくことでしょう。

1年目でやめるのは、やや問題ありです。でも2年目に入ってからは、より良い自分の人生のために、やめるのも一つの選択肢でしょう。

いま勤めている保育所をやめるかどうかは、あなた自身の問題。どのような保育士になりたいのか、どんな条件・福利厚生で働きたいのかを改めてよく考え、その理想像が叶えられる職場が本当にあるのかどうか、少しずつでも良いので調べておくことをおすすめします。

取材協力
メディフェアHP

引用元HP:株式会社メディフェア公式HP(http://medifare.jp/)

メディフェアは、長く働きづらいと思われている保育士の過酷な就業環境を改善するべく、さまざまな面を見直すことで待遇を良くし、保育士の皆さんが楽しく働くことのできる環境を目指しています。

  • 年収例:413万円~
  • 賞与年2回、月給の3.9~5カ月分支給
  • 週休2日制、有給休暇(6ヵ月継続勤務後10日付与)
  • 東京都・長崎県を中心に全国各地で保育所を展開

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