保育士として長く働き続けるには、雇用形態を見直す、働きやすい環境を選ぶ、徹底した体調管理、ストレスを溜めないなど、さまざまな方法があります。それぞれについて詳しくご紹介します。
保育士の仕事は、朝早く夜遅いのが特徴です。長時間拘束されると、からだも心も疲れてしまいます。正社員でいるのがつらいなら、パートやアルバイト保育士にシフトしてみましょう。パートなら1日4~8時間、週3~5日と自分の希望に合わせて時間や日にちを調整することができます。パートやアルバイト保育士は担任を持たないので、プレッシャーを感じることもないでしょう。プライベートの時間を充実させたい人におすすめです。
ただ、良いことばかりではありません。正社員に比べると手取り収入は減ってしまいます。収入を考えるなら、「早番」「遅番」の時給が高い保育園を選ぶといいでしょう。
保育士として長く働き続けたいなら、働きやすい環境を選択しましょう。保育士にとって働きやすい環境とは以下の通りです。保育園を選ぶ際は参考にしてください。
働きやすい職場なのか自分で判断するのは難しいですよね。そんなときは、保育士専門の転職サイトを利用してみましょう。数ある保育園の中から希望に合った職場を探してくれますよ。保育業界に精通したスタッフのサポートも受けられるので心強いでしょう。
保育士の辞めるきっかけとなったのが「人間関係の悩み」という人も多いようです。考え方が合わない園長や上司がいたら、当たり障りのない対応をする、相手の言っていることを受け流す、相手に期待しない、仕事だと割り切るなど、上手に付き合う方法を身に付けて、ストレスを溜めないようにしましょう。話を聞いてくれたり、相談に乗ってくれる味方を増やすのもいいですね。
保育士の仕事は、体力がなければ務まりません。20代なら楽にやりこなせてきたことが、年を重ねるごとに難しくなり、疲れもなかなか取れません。疲れはミスを生みます。ミスが重なると精神的にもつらくなりますよね。生活のリズムを整える、早めに薬を飲む、睡眠不足にならないようにする、からだを冷やさないなど、体調管理を整えましょう。からだのメンテナンスも保育士を長く続けていくコツです。
保育園以外に保育士として活躍できる職場もあります。例えば、自宅で子どもを預かる「在宅保育」、保護者の自宅で子どもを預かる「訪問保育」、企業の従業員が子ども預ける保育ルームでの「企業保育」など。リトミック指導員やスポーツインストラクター、保育カウンセラーの資格を取得すれば、保育園内の子育て支援スタッフや専門講師として働くことも可能です。
「保育士を辞めてよかった」と思っている人もいれば、後悔している人もいます。中には、保育士になったことを後悔している人も。保育士として長く働き続けるには、どのような方法があるのでしょうか?保育士を辞めてよかった、保育士を辞めて後悔した、保育士になって後悔した理由を踏まえながら、詳しく見ていきましょう。
保育士を辞める理由には、サービス残業、自分の気持ちに余裕がない、保育士の職業病「腰痛」、職場での人間関係の悩みなど、さまざまな理由が挙げられます。辞めてどう変化したのでしょう。それぞれについてもっと詳しくご紹介します。
保育士は園児たちの保育の他に、事務作業やイベントの準備、清掃など仕事量が多く、何でもこなさなければなりません。勤務時間内に終わらないこともあります。そんなときは家に持ち帰って仕事をすることに。いわゆるサービス残業ですね。サービス残業が当然だという考えの保育園もあるようです。
ゆっくり休む時間がないと、体力が持たないし、プライベートの時間もありません。保育園の中には、タブレットを導入して事務作業を軽減しているところもあるようですが。保育士を辞めると、家に仕事を持ち帰ることもなくなるので、サービス残業から解放されるでしょう。
保育士でいた頃は「毎日が時間との戦いだった」という人もいるのではないでしょうか。あれもしなきゃ!これもしなきゃ!と焦ると、あっという間に時間が過ぎていきます。仕事量が多すぎて自分の時間が持てないので、気持ちに余裕がありません。休日に家族と出かけても「保育園のことで頭の中でいっぱい」という人もいるようです。毎日が保育園と自宅との往復で息を抜く暇がないと、心も病んでしまいます。保育士は精神的な疾患の罹患率が高いとう記事を目にする人もいるのではないでしょうか。
精神的な疾患になりやすい人の性格は以下の通りです。自分に当てはまる項目はありますか?
保育士を辞めて、一度その場所から離れたことで、心が落ち着き、プライベートも充実することができます。
保育士の職業とも言われている「腰痛」。小さな子どもを抱っこしたり、下ろしたり、椅子や机を運んだりなど、立ったり座ったりを繰り返すと腰に負担がかかってしまいます。痛みをやわらげるため、湿布薬は手放せません。鎮痛剤を服用することも。ヘルニアを患っている保育士も多いとか。そのため、腰痛ベルトをして仕事をしている保育士もいるようです。保育士を辞めたら腰痛が治ってきたという話もあります。それだけ、重労働な仕事なのですね。
同僚や上司、人間関係の悩みは、どこの職場にいてもあります。保育園は女性が多い職場なので、女性同士のいざこざを経験した人もいることでしょう。また、保護者とコミュニケーションを取らなければいけない職業でもあります。保護者とのトラブルに悩んでいる人もいるのでは。このまま我慢を続けていると、いつか爆発してしまうので、人間関係のわずらわしさから解放されるため、保育士を辞める人がいるのも事実です。それを回避するには、同僚でも上司でも構いません。一人でも多くの味方を見つけることです。アットホームな環境の保育園もあるので、再就職するのもいいでしょう。
保育士の仕事は重労働なわりに、それに見合う給料をもらえないことが問題になっているようです。給料や労働時間が原因で辞めたケースもあります。
保育士の退職理由の上位は以下の通りです。
保育士以外に待遇が良く、労働環境も整った職場に転職をすればこの問題も解決することでしょう。自治体によっては「保育士の処遇改善」に取り組んでいるところもあります。
保育士を辞めたけれど、転職先が思っていたより仕事量がきつく給料も安かったり、子どもが好きだということを再認識したり、なかなか再就職先が見つからないと辞めたことを後悔している人もいるようです。それぞれについて詳しくご紹介します。
世間では保育士は仕事量が多く、仕事量のわりには給料も安いと思われがち。プライベートの時間もなかなか取れないことから転職する人もいれば、職種によっては保育士よりもハードな仕事をこなしている人もいます。保育士より給料が少ない場合もあります。また、持ち帰りの仕事は、保育士だけではありません。保育士以外の資格を取得している人はともかく、未経験の仕事は慣れるまで大変です。焦って決めようとすると後悔することになるので、転職先を選ぶときは慎重に行いましょう。
「早くこの場所から離れたい!」と後先考えずに辞めてしまうと、なかなか再就職先が決まらず生活に困ることもあります。給料がもらえるのは次月。再就職先が決まらなければお金は入ってきません。毎月必要なお金もあります。退職金をあてにしていたら、思っていたより少なかったら……。貯金を切り崩して生活する可能性も出てきます。一時の感情に惑わされず少し冷静になって考えてみましょう。次の居場所を見つけてから保育士を辞めるのが良い方法です。
まったく違う仕事に転職したけれど、子どもたちと触れ合っていた頃や、子どもたちの笑顔を思い出したとき、保育士の仕事を離れてから急に寂しくなった人もいるようです。子どもが好きだからこの仕事を選んだはずだったのに……。離れてみて感じることもあるではないでしょうか。後悔する前に、保育士になった頃の自分も気持ちを思い出してみてください。
上司に威圧的な態度を取られてしまったら、萎縮をしてうまくいきませんよね。主任保育士と保育士の間の派閥関係に巻き込まれる場合もあります。両方に良い顔をしている保育士も中にはいるかもしれません。どの職場にもあることですが、人間関係は難しいですね。長く仕事を続けていくためには職場環境も重要です。しかし、考え方が合わない人ばかりではありません。味方になってくれる人も必ずいます。そんなときは、自分一人で抱え込まずに信頼できる人に相談しましょう。
保育士の仕事はハードです。毎日忙しくて、休日もなかなか取れません。保護者から大事な子どもを預かっているという責任もあります。「仕事量が多いわりに給料に反映されていない」と不満を抱えている保育士もいるようです。そこに人間関係の悪さが加わったとしたら、からだもきついですが精神的にも疲れます。これでは保育士不足も解消されませんよね。保育士として続けていくためには、どう向き合っていけばよいのでしょうか。
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引用元HP:株式会社メディフェア公式HP(http://medifare.jp/)
メディフェアは、長く働きづらいと思われている保育士の過酷な就業環境を改善するべく、さまざまな面を見直すことで待遇を良くし、保育士の皆さんが楽しく働くことのできる環境を目指しています。