「中堅」といわれる4年目。保育士として経験もかなり積んできた反面、やめたいと感じる人も。一体どんな悩みを抱えがちなのか見ていきましょう。
丸3年働き、さまざまな経験を積んでいる4年目の保育士。ここまで働いてきて、やめたいと感じる理由にはどんなものが考えられるのでしょうか。
4年目の保育士には、1年目から3年目の後輩保育士への指導も求められる立場になります。そのため、自身の仕事をこなしながら後輩への指導も行わなければなりません。これまで自分が保育士として学んできた内容を伝える必要があります。
指導を行う立場になって初めて、「誰かに何かを正確に伝える難しさ」を実感するでしょう。そのため、後輩への指導がうまくできずに悩みを抱えてしまい、保育士として今後仕事を続けていく自信を無くしてしまう場合もあるかもしれません。
4年目となると、さまざまな問題に対しても対応する力がついていますので、仕事そのもので悩むケースも少なくなるはずです。しかし、自身が考える保育方針と周りの考えに差が生じてしまうケースがよくあります。自分が正しいと思うことが先輩や後輩に理解されず孤立してしまう場合もあるかもしれません。そんな時に自分が目指すものと現実とのギャップを感じてしまい、保育士という仕事自体をやめてしまいたい、という考えが出てくることもあるようです。
上記で紹介している「周りの理解が得られない」という悩みと共通する部分もありますが、4年目ともなると職場でも自分の考えを話す場面もあるでしょう。さらに、さまざまな場面でどうしても譲れず、同僚と意見が対立する場面もあるかもしれません。仕事上の意見の対立がその場で収まれば一番良いのですが、場合によっては尾を引いてしまうケースもありますので、大きな悩みに発展してしまうこともあります。このように、3年目まではなかったような人間関係の悩みが発生してくる場合も考えられます。
4年目ともなると、徐々に自分の給与面についても考えることが多くなってくるでしょう。他の職種の友人と会い、給与の話になる場面もあるかもしれません。そんな時に「こんなに働いているのに給料がアップしない」ために不満を感じてしまうケースもあります。
給与額は生活に直結しますから、今後も給与がアップしないかもしれないと考えると将来への不安に繋がり、転職を考えるきっかけになることも。
保育士をやめたいと感じた場合、まずはどうしてやめたいのかをしっかりと考え、その理由を明確にしてみてください。明確にすることによって今後も保育士を続けられるかどうかもはっきりしてきます。
なぜ自分は保育士をやめたいのかを考え、その理由が明確になったら、自分の中での優先順位を考えてみてください。優先順位によっては、保育士をやめるという選択肢を選ぶのが得策な場合もあるでしょう。例えば「ストレスが大きく不調が表面化している」といった場合には、休養することが第一優先になると考えられます。
また、やめたいと考えた場合には、このまま保育士の仕事を続けた場合にはどんなメリットがあるのかを考えてみることも、今後の方向性を決める一つの助けになるはずです。
中堅と言われる4年目は、後輩を指導しながら園の指導方針に従って保育を行うことが求められる時期。後輩を育てる経験は同時に自分の成長につながるため、非常に貴重な機会でもあるのです。
そのため、今後も保育士を続けることにメリットを感じたら、まずは「やめたいと感じている理由」が改善可能なのかどうかを考えてみましょう。そして、同じような状況におかれた場合には先輩や上司はどう対応しているのか様子を冷静に見てみることも大きなヒントになるはずです。
このように視点を変えただけで、いま抱えている悩みを解決するための糸口が見つかる場合もあります。
逆に、続けることにメリットを感じられないのなら、やめたときにどんなメリットがあるのかを考えると良いでしょう。例えばいま悩んでいる人間関係から解放されるなど、その部分に大きなメリットを感じるのであれば、転職という方法もありなのかもしれません。
ただし、次の職場でも同じことを繰り返さないように、いま抱えている悩みにしっかりと向き合う時間が必要であるとも言えます。
丸3年以上も務めた保育士の仕事をやめたいと考えるほど悩みが深い場合、周りの先輩や上司の意見やアドバイスを仰ぐことが必要です。実際に相談をしてみると、悩みが嘘のように解決の方向へ向かうこともあるでしょう。
逆に、今抱えている問題を一人で抱え込んでしまった場合はなかなか解決への糸口をつかむのは難しいはず。結果として3年以上も続けてきた仕事をやめてしまうことに繋がってしまいます。
4年目の保育士がやめたいと考える理由や、その場合にはどんなことを考えたら良いのか、どのように対応するべきなのかをご紹介してきました。いずれにしろ解決の糸口は周りの人が持っている場合が多いもの。普段から職場でのコミュニケーションをしっかりととっておくことが必要と言えるでしょう。
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引用元HP:株式会社メディフェア公式HP(http://medifare.jp/)
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