保育士をやめたいと考えている人の中に、やめたい理由として「新人指導が大変だから」というものを挙げる人は少なくありません。そこで、ここでは新人指導が大変で保育士をやめたいと思ったことのある人の体験談を参考にしながら、新人指導の対処法について詳しく解説していきます。
新年度を迎えると、新しく保育園へ入園してくる子どもだけでなく、新しく保育士としてデビューした新人保育士も保育園に入ってきます。そのため、保育園としては新人保育士を適切に指導して、少しでも早く職場に慣れてもらおうと、新人指導を先輩保育士へ任せることも少なくありません。
新人保育士の指導経験が豊富で、すでに多くの保育士を育成してきた経験を持っている人であれば、スムーズに新人保育士と人間関係を構築して、ストレスなく新人指導を行えるかも知れません。しかし、保育士としての業務をこなしながら、さらに未経験者の指導とフォローも行うことは、多くの保育士にとって負担になりやすく、ただでさえ大変な保育士としての業務がさらにストレスフルなものになってしまう恐れもあるでしょう。
保育業界に共通する課題として、保育士の確保が挙げられており、新人保育士が離職しないようにケアをすることが、指導係には求められます。
当然ながら、新人保育士の離職防止は園全体で取り組むべき課題であり、個々の保育士だけに押しつけられるべき問題ではありません。しかし現実的には、最も接する機会の多い指導係が新人保育士と保育園との橋渡しになるケースが多く、新人をケアしながら園の意向にも従うといった、二重の苦労を背負うことになりがちです。
現代は国全体で保育士の確保が重視されており、厚生労働省も都道府県や市町村などと連携して、新人保育士を対象とした離職防止研修などを実施しています。
※参照元:厚生労働省|保育人材の確保(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000057741.html)
保育士として新人指導を任されていますが、新人が園にやってきて半年が経過しているにもかかわらず、いつまでも実習生気分が抜けていません。新人先生の指導に問題があり、子どもがケガをすることも珍しくなく、そのたびに注意するように指導していますが、言い訳ばかりを繰り返しています。また、指導の仕方が気に入らないと主任へ告げて、私が主任から気をつけるようにと注意されている現状です。
人間なので失敗することもありますが、私たちは子どもの命を預かっているのであり、保育士としての自覚や責任を持ってほしいと心から思います。
※参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1420799694)
保育士として1年目の新人の指導を担当しています。しかし、いつまでたっても彼の勤務態度が変わらず、園長先生などに相談して、ようやく周囲も私たちをサポートしてくれる雰囲気が生まれました。
また、私自身も新人である彼に分かりやすく指導することを意識するようになり、例えば子どもにケガをさせないようにと注意するのでなく、そこにイスを放置しておくと危ないので片付けてほしいというように、具体的な指示を行っています。
あとは、1つ注意したら、1つ褒めるといったことも心がけなければいけません。
※参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1420799694)
新人保育士や新卒者といっても、新人指導を任された自分より年上であったり、中途採用でも経験が少なかったりといったケースは珍しくありません。私の経験上、そのような方々は真面目に働いてくれることが多く、年下の保育士に指導されてプライドも傷ついているのでしょうから、大変だろうと思います。
ですが、自分から保育業界へ入ってきたのであれば、覚悟を責任を持って保育士として働くことは当然であり、年下の保育士に指導されたくないといった甘えは通用しないと思います。
※参照元:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13158118723?__ysp=5L%2Bd6IKy44CA5paw5Lq65oyH5bCO)
新人指導で悩んでいる多くの保育士に共通の悩みとして、新人保育士がなかなかプロの保育士として責任感を持ってくれないといったものが挙げられるようです。
保育園にとっては新人でも、子どもや保護者にとっては1人の保育士であり、日頃から子どものためにがんばっている保育士にとって、いつまでも学生気分や実習生気分が抜けない新人への指導は大変なものでしょう。
保育士として当たり前のことを伝えたとしても、新人には意図や理由が分からず、理不尽なことを言っていると誤解されることもあります。
自分なりに新人指導をがんばっているのに、新人保育士がなかなか成長しなかったり、誤解によって人間関係がこじれてしまったりした場合、指導係の責任として園長や主任から注意されることもあります。
子どもの世話をすることに慣れていても、大人の指導について慣れていない保育士は多く、そもそもどのようにすれば新人指導を行えるのか分からず、悩んでしまうケースも少なくないでしょう。
保育士として日頃から数多くの業務を担当している中で、さらに新人指導を任されたとなれば、一層に業務ストレスがたまります。
また、新人保育士のミスによって子どもがケガをする危険もあり、そのリスクをフォローすることも指導係の保育士にとっては負担です。
保育士や園にとって常識的な内容でも、新人にとっては理解できない指示も少なくありません。そこで、どのような理由でそれが必要か、それをすることでどのような効果があるのか、具体的な指示と十分な説明が必要です。
新人保育士もまた保育士として一人前になろうと努力したり、己の未熟さに悩んでいたりすることもあります。そのため、理解が遅いと一方的に注意するのでなく、新人の立場で気持ちに寄り添ってあげることも大切です。
注意されてばかりでは指導する側もされる側もストレスがたまり、信頼関係が崩れていくため、新人の良いところを積極的に見つけてほめてあげるようにしてください。
新卒採用の新人保育士では、まだ社会人としてのルールやマナーを知らないことも多く、社会人の先輩としてトラブルにならないよう事前に教えてあげることも重要です。
ただし、その時も一方的な考え方を押しつけないよう、相手の意見や考えも聞くようにしましょう。
スケジュール管理の方法や業務の優先順位の考え方など、保育士として働くためのコツを教えてあげることで、新人の業務効率が改善して成長にもつながります。
新人指導は園全体で取り組む問題であり、園長や主任など周囲へ相談することも大切です。
また、状況によっては指導係を変わってもらうことも1つの対策です。
新人保育士の失敗の責任を押しつけられたり、周囲が問題意識を共有してくれなかったりすれば、そもそもそのような環境は新人育成にも適していません。
そのため、どうしても環境改善が望めない場合、無理をして新人指導のストレスを抱え続けるよりも、他の保育園などへ転職するといった手段もあります。
ただし、その場合は改めて自分が新人としてチャレンジすることになります。新しい場所で失敗したり後悔したりしないよう、自覚と責任を持つだけでなく、転職先の環境についてじっくり検討しておくことが必要です。
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引用元HP:株式会社メディフェア公式HP(http://medifare.jp/)
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